これでも私人? 安倍昭恵、自身が応援するイベントに「大臣賞」を出すよう依頼

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■大臣に直接掛け合って

 いったい、どこの世界に、賞を出してくれるようにと大臣に直接掛け合うことができる「私人」がいるというのだろう。事実、昨年の第1回未来会議の運営に携わった関係者も、

「何回か実績を積んでから、文科省の後援が得られればいいと思っていたのに、安倍昭恵さんが働きかけてくれたおかげで、最初から後援が得られて、すごいと思いました」

 と証言するのである。

 もっとも、石破氏は、

「全国高校生未来会議が行われたことも、地方創生担当大臣賞を出したことも覚えていません」

 とかわし、総務省も、

「総務大臣賞を授与した件に関して、総理大臣夫人からの働きかけは一切ございませんでした」

 という回答。また、文科省の青少年教育課も、

「安倍昭恵夫人による強い推薦があったという事実は、まったく聞いたこともありません」

 と答えるし、関わったと思しき文科官僚やOBを直撃しても、

「まったく知りません」

 という返答ばかり。ちなみに、民進党の蓮舫代表も、なぜか未来会議に出席しているが、蓮舫事務所は、

「昭恵夫人からの要請も接点もございません」

 とのこと。ただし、

「総理夫人の参加については、もちろん公人の立場であると認識しております」

 と付け加えた。とまれ、森友学園問題がかまびすしい最中に、誰もアッキーとの関係を認めたがらないのは、想像に難くないが、実は、そこにはさらにやっかいな問題がからんでいた。

 ***

 文科省に圧力電話する「安倍昭恵」は私人か!(3)へつづく

特集「親族に便宜! 総理公邸に呼び出し! 文科省に圧力電話する『安倍昭恵』は私人か!」より

週刊新潮 2017年3月23日号掲載

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