これでも私人? 安倍昭恵、自身が応援するイベントに「大臣賞」を出すよう依頼

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昭恵夫人

 

■文科省に圧力電話する「安倍昭恵」は私人か!(2)

 森友学園問題でその名が取り沙汰された安倍昭恵夫人(54)について、総理は「私人だ」と言い張った。だが、昨年3月の「全国高校生未来会議」なるイベントの開催にあたり、「安倍昭恵さんから、未来会議をバックアップしてほしいという打診があった」と、文部科学省の関係者は証言する。霞が関の官庁に働きかける人物が、「私人」と言えるのか――。

 模擬投票などが行われたこのイベントの主催は、斎木陽平氏が代表を務める「リビジョン」という一般社団法人。衆院第一議員会館・総理公邸が会場として使われ、さらに文科省と総務省が後援。優秀者には総務大臣賞に地方創生担当大臣賞、そして内閣総理大臣賞までが贈られるという大盤振る舞いだった。

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 昭恵夫人による未来会議への支援要請について、関係者は続ける。

「未来会議に“文部科学大臣賞を出すことを考えてほしい”という具体的な話が寄せられました。でも、後援はともかく、大臣賞まで与えると、リビジョンにお墨付きを与えることになってしまう。文科省としては、後援はするが大臣賞は出せないと抵抗し、踏みとどまりました。しかし後援についても、高校生を支援するイベントはほかにもたくさんあるのに、リビジョンなる14年に設立されたばかりの実績に乏しい団体が主催するイベントを後援していいのかと、省内で議論になったのは事実です」

 辛うじて文科大臣賞は流れたが、前出の3つの大臣賞は贈られた。昭恵夫人を知る人物が言うには、

「昭恵さんはまず、当時の石破茂地方創生担当相の秘書に掛け合い、石破さんにも直接会って、大臣賞を出してもらえるように頼んでいます。石破さんとしては、18歳選挙権が実施される前に、若者の政治意識を高めることに資するのであれば、大臣賞を出すのはやぶさかではない、と判断したようです。総務大臣賞も、高市早苗総務相に直接お願いしている。それ以外にも、未来会議にいろいろな政治家が登壇できるように、積極的に行動していました」

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