第2の森友疑惑 37億円公有地がタダになった「安倍夫妻」親密の学園

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■「面倒を見ている」

 加計学園の関係者が言う。

「本当かどうかわかりませんが、安倍さんからゴルフに誘われると理事長は、“彼とゴルフに行くのは楽しいけど、おカネがかかるんだよな。年間いくら使って面倒を見ていると思う?”と口にするのが常でした。一方、安倍さんは周囲に、“私学のオーナー経営者のなかで、加計は財産保有高がナンバーワンなんですよ”などと紹介していました」

 しかも、加計理事長が昵懇だったのは、安倍総理だけではなかった。

「森友学園では昭恵さんは名誉校長だったそうですが、うちでは名誉園長を務めてもらっています。理事長も昭恵さんもお酒が好きで、よく一緒に飲み歩いていました。06年には、理事長と昭恵さん、昭恵さんの友だちの下村博文代議士夫人の3人で、アメリカに旅行に出掛けたこともありました。うちの小学校の姉妹校であるバージニア州の小学校の視察が目的でした」(同)

 また、加計理事長は、昭恵夫人が熱心に取り組んでいるミャンマーでの学校建設にも協力しているという。

「昭恵さんがミャンマーに関心を持ち、“私も学校をつくりたい”と言い出したとき、理事長は資金面のサポートをしたみたい。事実、“俺が、相当の額を出して学校を建てたんだよ”と話していましたから」(同)

 確かに、安倍総理夫妻とこれほど親密ならば、最強の政治力で便宜を図られたのではないかと疑惑の目が向けられても仕方があるまい。

 加計学園に聞くと、

「学校用地の取得については法令の手続きに従って適正に行っているところです」

 野党は、森友学園問題の上を行く総理直結の一大疑惑を追及すべく、すでに調査に乗り出している。安倍総理にとって、ダブルパンチを凌ぐのは容易(たやす)くはなさそうである。

特集「『森友学園』の火薬庫」より

週刊新潮 2017年3月16日号掲載

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