菅田将暉を悩ます“出たがり父” 息子に「吉田拓郎を紹介しろ」

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父親が出たがり?

 田中慎弥原作の映画「共喰い」は、暴力的な父親との葛藤に苦しむ息子の物語だ。その息子役を演じて話題をさらったかと思えば、コミカルなCMもこなす。今やテレビで見ない日がないほど人気沸騰中の菅田将暉(24)だが、周りが気を揉むのは、やたらと出たがりの父親の存在である。

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 今、最も脂が乗っている俳優といってもいいだろう。「共喰い」はもちろん、去年だけで出演した映画は9本、ドラマも「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」など主人公を食ってしまいそうな演技が注目され、CMに出れば「鬼ちゃん」の役(au三太郎シリーズ)がこれまた話題である。

「近年まれに見る才能の持ち主だと思います」

 と語るのはコラムニストの中森明夫氏だ。

「菅田君は演じられる役柄がとても幅広いのです。陰のある難しい役から、チャラチャラした現代的なアンチャン役にいたるまで、どれも見事に演じられる。また、いい男ではありますが “いかにも”な二枚目ではない。映画監督が使いたくなるのがよく分かります」

 16歳の時に「仮面ライダーW」の主役になったことが芸能界でのスタートだが、実をいえばそれまでは父親の方が「有名人」だった。

 テレビ局の関係者が言う。

「菅田の父親は菅生新(すごうあらた)といって関西ではテレビやラジオのパーソナリティとして知られています。もともとは製薬会社の営業マンだったのですが、30歳を過ぎて経営コンサルタントに転身、前後して関西のローカル局で『菅生新のサクセスファイター』などの番組を持っていました」

 息子が有名になってくると、マスコミへの露出は控えるようになったが、それでも自己啓発セミナーの講演などで全国を飛び回る毎日。そこで、東京でのセミナーを終えて壇上から降りてきた菅生氏を直撃すると、

「いやあ、“お父さん出たらアカンよ!”て事務所から言われてるからねぇ」

 そう言いながらマシンガンのように喋る喋る。

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