安倍総理を「暗い顔」にした電話会談…トランプが呼びかけた“重いささやき”

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42分の電話会談

 就任からわずか10日、超大国とは思えぬ醜態を晒してしまったわけだが、こうした措置と並行し、トランプは早速、外交に精を出している。27日には英国・メイ首相と合同会見に臨み、その翌日は独露仏豪の各首脳、そして安倍総理との電話会談も実現した。

「会談は日本時間の午後11時から42分間に及びました。官邸側は従来のトランプの言動を踏まえて厳しい要求も想定、入念に準備して臨んだのです」

 とは、全国紙の政治部デスク。実際に、会談を終えて深夜零時にならんとする頃、会見に現れた総理は、

〈笑顔はなく、硬い表情を崩さなかった〉(「毎日新聞」1月29日付)

〈その表情はやや硬かった〉(「産経新聞」同日付)

 などと報じられたのだが、

「フタを開けてみると、トランプが冒頭、『あまり人をよく言わない娘のイヴァンカが珍しくあなたを褒めていた』などと総理を持ち上げ、和やかな雰囲気で進みました」(同)

 とのことで、日本の自動車産業が米国経済に貢献している事実を安倍総理が伝えたところ、

「相槌は打つものの、トランプは反論するわけでもなく、この件はそれ以上踏み込んだ議論にはなりませんでした。こちらが想定していた貿易不均衡の問題や、TPPや二国間協定の話題も出ずじまい。経済に関しては拍子抜けした格好だったのです」(政府関係者)

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