W杯の出場枠拡大、日本には悲報?

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日本代表の世界ランクは1月12日現在46位(写真はイメージ)

 国連によると、日本の「幸福度」は世界で46番目なのだとか。

 もしこのランキングでサッカーW杯の出場が決まるのなら、今回のFIFA(国際サッカー連盟)の決定は万々歳なのだが──。

 FIFAは先頃、2026年サッカーW杯の出場枠を、現行の32から48に拡大することを発表した。

 一見、喜ばしいことに思えるが、ちょっと待て。この決定は、日本にとって本当に良いことなのだろうか。

「アジア枠も、現行の4・5から8以上に増える見込みです」

 と解説するのは大手紙サッカー担当記者。

 日本代表は現在、ハリルホジッチ監督のもとでアジア最終予選の真っ最中。今ちょうど折り返し地点で、グループ6チーム中2位。上位2チームが出場権を得るのでギリギリである。増枠後は、もう予選でヤキモキさせられることはなくなるだろう。

「でも日本は何だかんだ言って、ここ5大会連続で出場しているわけで、ボーダーラインの国と比べると、実益は無いに等しい」

 問題なのはその後、つまり本選だ。記者が続ける。

「48チームは3チームずつ、16のグループに分かれて1次リーグを戦い、各グループ上位2チームで決勝トーナメントを争います」

 現行は、32チームを8グループに分けて上位2チームが決勝に進出するから、決勝にも行きやすくなるように思える。しかし、

「日本が1次リーグで戦うのはおそらく欧州、そして中南米かアフリカの強豪で、そのどちらかに勝たないといけないわけ。4チームの星の潰し合いと比べると、波乱は起きにくいでしょう。しかも、これまでは最低でも3試合は観られたのに、増枠後は2試合でおさらば、になるかもしれません」

 美酒になるのかヤケ酒か、いずれにせよ酒を飲む機会が減るのは御免である。

週刊新潮 2017年1月26日号掲載

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