元総務相・新藤議員、年始めの超高級ソープ通い 後援者の葬儀後に

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みずからステアリングを握って…

 午後5時33分、代議士を乗せて議員会館を発った黒のトヨタ・アルファードは、川口の斎場「密蔵院松雲閣」へ。お膝元の政界関係者に聞くと、

「亡くなったのは熱心な自民党の後援者で、県議や市議、もちろん新藤のことも、ずいぶん力を入れて応援されていた人物。彼は少し遅れてきて遺族のところへ向かって、“急でしたね……”と声を掛けていました」

 7時15分に斎場を出て30分後。アルファードは赤坂にある衆院議員宿舎の地下駐車場へ滑り込んだ。10分経ち、今度は新藤氏みずからステアリングを握って発車。同伴者は見当たらず、2トンの鉄のかたまり自体、先ほどよりも心なしか足取りが軽そうに見える。

 8時。地下鉄・溜池山王駅近くのローソン前に停車し、おにぎりと思われる軽食を買い込む。暗がりの車内で腹ごしらえだ。

 8時18分、ミニバンはそろりと動きだし、首都高速の「飯倉」入口を駆けあがって行く。法定速度を順守し、8時35分に「入谷」で降りた。

 そこから数百メートル進み、台東区竜泉3丁目の交差点近くの路肩に停車。人どころか猫さえふらついておらず、クルマは闇に溶けるようにたたずんでいるところ、警官2人がただちに近寄って誰何(すいか)している。とはいえ、数分程度で“嫌疑”は晴れる。

 程なく闇から分かれるように動き出し、踏み入ったのは台東区千束エリア。いわゆる吉原一画を指す住所なのだが、なかなかどうして周辺をぐるりと回遊する。

 腹ごしらえにせよ、路駐にしろ、そしてこの周回にしても、一連の行動は時間調整のためだろう。目的地までの道程を知り過ぎていて、更に渋滞がほとんどなかったせいで、あるいは急(せ)く気持ちもあり、予約時間にはまだ早すぎたのだ。

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