大黒摩季、6年ぶりの復活の背景に実家「パン屋」の諸問題

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民事再生の過去

実家が営む「パン屋」

 彼女の実家が営む「パン屋」は、過去にも新聞紙面を賑わせたことがあった。実は、02年に総額9億円の負債を抱え、民事再生法の適用を申請しているのだ。

 その際には、社長の「姉」である大黒も〈ご迷惑をかけた方々におわび申し上げます〉とコメントしている。

 しかも、

「当時は大黒が生活費程度の援助をしたと聞いています」(レコード会社幹部)

 先の記者が続ける。

「会社は民事再生後も営業を続けてきましたが、最盛期の97年に10億円を超えた売上高は、昨年7月決算で5億円程度にまで減少した。さらに、業務の半分ほどを占めていた、スーパーや生協にパンを卸す市販部門からの撤退を決め、パート従業員も減らしています。当然ながら、今後の売り上げへの影響は避けられません。そこで、家業を資金面でサポートするために、大黒さんが“復活”したのではないか、と」

 地元愛、そして実家愛に溢れる「歌姫」が、家業のためにひと肌脱いだとしても不思議はあるまい。

 そこで、社長を務める当の「弟」に尋ねてみると、

「確かに会社の売り上げは減っていますが、民事再生の時とは話が違います。今回は赤字部門を削ったというだけで経営難ではありません。仮に、姉から援助を持ちかけられても、“銀行から借りるわ!”って追い返しますよ。そもそも、お互いの仕事には干渉しないし、僕は音楽や芸能界には興味がない。姉の新曲「Higher Higher」も買ってませんからね」

 興味がないと言いながら、曲名がスラスラ出てくるのは姉想いの証拠だろう。

 とはいえ、姉弟ともに年を跨いだ正念場は続く。

ワイド特集「年を跨いだ無理難題」より

週刊新潮 2017年1月12日号掲載

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