内田裕也、リハビリ病院を5日で飛び出す 献立に不満

芸能 週刊新潮 2016年12月29日・2017年1月5日新年特大号掲載

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 77歳の喜寿にして生涯現役を貫くロックンローラーの内田裕也。2016年11月、滞在先のロンドンで転倒し救急搬送されたと報じられたが、ロック魂は不滅ということか。帰国後の12月7日に再入院したリハビリ病院で、反骨ぶりを発揮し病室を飛び出したのだ。

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 誰もがその姿に異変を感じたという。12月8日、都内で映画監督・行定勲氏とのトークショーに出演した内田は、スタッフに抱えられながら舞台に立った。

ロック魂は不滅

 取材した芸能記者が言う。

「声のトーンも弱く滑舌も悪くてね。ここ数年で一番元気がなかったですね」

 とはいっても、そこはロックンローラー。20分強も一人で喋り倒した挙句、

「時間なんで病院に帰ります。メシがまずいんだ」

 と、捨て台詞を吐き会場を後にしたのだった。

 彼が帰った先は、東京・渋谷区の「初台リハビリテーション病院」。ミスターこと長嶋茂雄氏やサッカー日本代表のイビチャ・オシム元監督が、奇跡的な回復を遂げたリハビリの名門である。

 奇しくも、彼の個室はこの秋に入院した自民党前幹事長・谷垣禎一氏と同じく、8階のVIPフロア。尾骨を強打したことにより、歩行トレーニングなど長期のリハビリを余儀なくされたが、そこでの食事に内田は“ハングリー精神”を爆発させていたのだ。

■握り寿司やステーキ

 同院の石川誠理事長は、『脳卒中後のおいしいリハビリごはん』(女子栄養大学出版部)で、食事について次のように説明している。

〈「病院の食事はまずい」を修正しなければなりません。そこで試行錯誤の結果、これまで管理栄養士が立てていた献立を調理師にまかせました。(中略)できたてを食べてもらえるよう、各病棟に調理室を設けて仕上げをする工夫もしました〉

 入院していた元患者も、

「メニューは3食毎に和食と洋食から選べますが、ホテル経験のあるシェフが作るだけあって盛り付けもキレイで、握り寿司やステーキも食べられる。見舞いの客も同じものを注文できて、昼食は1200円、夕食は1600円から。食器は陶器製を使い、コーヒーも豆から挽いて専用のマシンで淹れてくれるんですよ」

 そんな病院にもかかわらず、稀代のロックンローラーは何にご不満だったのか。

 内田の知人が言う。

「入院当初は裕也さんも看護師に、“ハワイ連れて行くから携帯教えてヨ”なんて言って、朝からパンを4個も平らげ上機嫌だった。けど、日が経つにつれて飽きたのか“監獄のメシみたいだ”と怒り出してね。ロンドンの病院では、毎朝ウィンナーと卵2個が供されたそうで、“1日1600キロカロリーじゃ足りない。もっと栄養をつけたい! 粥は水気を増やして! 味噌汁はアツアツでヨロシク!”と不満を連発したみたいです」

 長期のリハビリが必要と診断されたにもかかわらず、再入院から5日目の12月11日、自らタクシーを呼びつけて病院を後にしたとか。

「裕也さんは毎年、大晦日に『ニューイヤーズワールドロックフェスティバル』に出演するのが生き甲斐。その準備もあって、医者に外出させてくれって盛んに叫んでいましたから」(同)

 病を押して、まるで“鶏(チキン)レース”のような日常を送っている様子。やはりファンキーな男だ。

ワイド特集「夜明けの鶏(チキン)レース」より