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「黒田バズーカ」による負の遺産…ボロボロの日銀財政、引き上げられない政策金利
11月1日に開かれた日本銀行の金融政策決定会合で、黒田東彦総裁(72)が明らかにしたのは、インフレ目標達成時期の先送りだった。2017年度中とされていた時期は「18年度ごろまで(つまり、19年3月まで)」と発表。総裁任期は18年4月までだから、在任中の達成は不可能と“白旗”を揚げた形である。
ようやく「黒田バズーカ」の化けの皮が剥がれたところで、日本の財政は一体どこに向かうのか。
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「アベノミクス」を体現するべく、黒田総裁が大規模な金融緩和策を発表したのは13年4月のことだった。...
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日銀「黒田バズーカ」は弾尽きて「デフレはそんなに悪いのか」
ついにアベノミクスの失速は白日の下に晒され、かつて号砲を轟かせた「黒田バズーカ」も弾尽きて沈黙を続けるばかり。日銀は異次元緩和の見直しへと追い込まれてしまった。だが、そんな時だからこそ改めて考えてみたい。デフレはそんなに悪いのか――。
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日本の経済・物価は好転し、デフレではなくなりました――。
9月21日、日銀が発表したリリースには、何とも誇らしげな、自画自賛の文言が躍っていた。
他方、この日に都内のオフィスで交わされたのはこんな会話である。...
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