アベノミクスの限界が見えて 日本は「脱成長主義」の道を選ぶべきだ――佐伯啓思(京大名誉教授)

国内週刊新潮 2016年9月8日号掲載

 アベノミクスにはバラ色の未来が待ち受けている――。株高が収まった今、そう思っている人は決して多くないだろう。かといって、ではどうすればいいのか道筋は見えてこない。日本の指針はどこにあるのか。京大名誉教授の佐伯啓思氏が、「成長主義」に警鐘を鳴らす。

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〈GDP算出めぐり論争〉

 新聞報道(8月26日付産経新聞)によれば、日銀と内閣府が戦っているそうです。なんでも、日銀が国内総生産(GDP)を従来とは異なる方法で試算したところ、過去10年の実質成長率が、これまでの内閣府の公表値0・6%から1・2%に上がったのだとか。

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