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“肥後の国”が再び自然の脅威に晒された。周知の通り10月8日、阿蘇山が噴火したのである。噴煙の高さは1万メートルを超え、火山灰は阿蘇市内を覆い、四国まで飛散した。この規模の噴火は、実に36年振り。
「大規模な噴火という一報を聞き“すわカルデラ噴火か”と、身構えましたね」
とは、科学部記者。
カルデラ噴火とは、山の下に大量に溜まっているマグマそのものが噴出する噴火形式のことだが、
「もし起これば、膨大な火砕流が発生し、2時間以内に700万人の命が奪われるほどの規模になるとされています。...
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何しろ16日の会見では「経験則から外れている」「(本震の)予測は困難」と、他ならぬ気象庁がすっかりお手上げの態だった。ことほどさように今回の激震は異例ずくめなわけだが、その“メカニズム”を繙(ひもと)いたところ、のっぴきならない事態が生じていることが明らかになったのである。
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あらためて振り返ると、14日夜に発生したM6・5の“前震”は、震度7の益城町(ましきまち)から八代海に延びる「日奈久(ひなぐ)断層帯」で引き起こされ、続いて16日未明にM7・3を観測した“本震”は、阿蘇山西麓から宇土(うと)半島にまたがる「布田川(ふたがわ)断層帯」で発生したものである。...
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