池田勇太、“新境地”で通算15勝 無観客プレーオフ制す

スポーツ週刊新潮 2016年10月20日号掲載

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 三十而立(じりつ)――30歳のこの男も新境地に立った。

 茨城・石岡GCで行われた「ホンマツアーワールドカップ」(優勝賞金2000万円)で池田勇太が通算15勝目を挙げた。

 ゴルフ記者が池田の“新境地”を解説する。

「今季は、アマ時代から用具提供を受けてきたブリヂストンとの契約を解消。パーリーゲイツ系列のブランドとウェア契約を結び、トレードマークのツータックズボンともお別れした。30年続けた角刈りも卒業して、今風の髪型に。そして極め付きは、7年半バッグを担いだ福田央(ひさし)キャディとのコンビ解消です」

新境地に立った(日本ゴルフ協会公式ホームページより)

 過去14勝は福田キャディとの二人三脚。そんな“糟糠のキャディ”と別れて初めての優勝を果たした池田だが、今大会でもう一つ “初体験”があった。

 日没順延プレーオフ。池田のみならず、1999年発足の日本ゴルフツアー機構にとっても初の珍事だ。

 第4ラウンドは、韓国の宋永漢(ソンヨンハン)(25)と池田が首位に並び、プレーオフに突入。だが、18番繰り返しのプレーオフは、4度やっても決着がつかず。

「日没時刻を過ぎ、ツアーディレクターが選手に尋ねたところ、まず池田が“ピンが見えない”と訴えたため、“どちらかが見えないのなら”ということで翌日順延が決まりました」(同)

 実は池田、12年9月の大会で“日没後プレーオフ”を経験したことがあった。このときは、投光器が持ち込まれ、45ヤードのアプローチ勝負という特別ルールのもと、池田は苦杯を嘗めた。

 翌朝は、ゴルフ場が通常営業のため、ギャラリーはシャットアウト。一般客が別のホールでプレーするなか、18番を間借りしてプレーオフを再開し、9度目にようやく決着した。

 試合後の池田は、

「今日勝ったことで新たなスタートラインに立てた」

 今週の日本オープンで、スタートダッシュなるか。