2013年に起きた「餃子の王将」の大東(おおひがし)隆行社長射殺事件。この事件を受け、経営母体である「王将フードサービス」の第三者委員会は、約260億円の資金がA氏に流出し、約170億円が未回収であるとの「調査報告書」を公表した。
このA氏こそ、部落解放同盟のドン、故・上杉佐一郎氏の異母弟にして、美空ひばりの最後の後見人だった上杉昌也氏(72)である。不動産業やゴルフ場経営などを手掛けている氏は、京都府警からの事情聴取を受けたほか、殺人容疑で会社を家宅捜索もされている。...
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王将2代目社長が初めて取材に応じて語った、疑惑の人物と社の関係 〈報告書が明らかにした「社長射殺事件」のキーマン(上)〉
意味ありげな情報が飛び交いながら、未解決のまま発生から2年が過ぎ去った「王将社長射殺事件」。突如、公開された報告書によってキーマンに浮上した創業家次男と、常に疑惑が取り沙汰されてきた人物とは如何なる関係なのか。元社長が初めて真相を語った――。
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「大東さんは“自分が我慢すれば済むことです”が口癖で、社長を引き受けたのも創業者の息子たちに頼まれたからでした。就任当初は会社の業績も悪く、資金繰りもままならないため、いつも頭を抱えていました」
意を決してそう語るのは、「餃子の王将」を展開する「王将フードサービス」の2代目社長・望月邦彦氏(79)である。...
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