強アルカリ水の“豊洲”が危ないのなら「美肌の湯」は大丈夫?

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アルカリ泉質の温泉水はぬめりがあるほどいいお湯(イメージ)

 地下空洞に入った記者らはあたかも手品師を気取るように、リポートしていた。

「地下の水にリトマス試験紙を入れた瞬間、色が青に変わります。ほら真っ青に」

「ぬるっとした手触りです」

 そしてテレビ画面上のテロップがこう伝える。

〈地下に溜まっている水が強アルカリ性になっていることは間違いない〉

 毒物のごとく悪しざまに扱われた地下に溜まった水は、そもそもどこから来たのか。京都大大学院(工学研究科都市環境工学専攻)の米田稔教授はこう指摘する。

「地下水と雨水、いずれの可能性も否定できないし、『両者のブレンド』もあり得る。ただ、ヒ素が含まれていることに鑑みれば、一旦は土壌を通過した水と見てよいでしょう」

 一方、アルカリ性については、

「施設内に溜まっていた水はコンクリートに長時間触れていたものと思われます。水はコンクリートに接することで、pH12程度の強アルカリになりますから、原因は周囲のコンクリートの可能性が高いと考えられる」

 と解説する。次に、温泉学者の松田忠徳氏に聞くと、

「テレビで盛んに宣伝されている『財宝温泉水』はpH9。本当にアルカリ水が危険で健康被害を引き起こすものなら、誰も買って飲んだりしないでしょ」

 それに加えて、

「アルカリ泉質の温泉水はぬめりがあるほどいいお湯と言われます。代表的なのが長野の『白馬八方温泉』で、しっとりすべすべで美肌の湯と呼ばれるものが多い。だから、触って気持ちが悪いだなんてとんでもない。抗酸化作用や活性酸素除去、除菌作用まで、様々な効能があると言われています」

 我々が親しむレベルのアルカリ度のようだ。

「特集 地下に溜まった怪しい強アルカリ水! ピラミッドより謎多き豊洲の巨大建造物! 意味不明が多すぎる『豊洲のパンドラ』20の疑問」より

週刊新潮 2016年9月29日号掲載

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