キムタク母のスピリチュアル朗読会 SMAP解散に「私から話すことは…」

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 解散が決まり、メンバーの行く末が危ぶまれている一方で、こちらは満員盛況である。SMAPの木村拓哉の母・悠方子(まさこ)さん(66)は、スピリチュアル風の「朗読会」を開いていることで知られているが、解散騒動で愛息が心配だろうと聞いてみると――。

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息子・木村拓哉

「みなさん、お幸せですか? 自分のこと大好きですかー!?(会場の皆が『大好きでーす』と答える)」

 残暑も和らいできた9月上旬の某日、銀座の高級和食店では、木村悠方子さんを講師に呼んで、朗読会が開かれていた。会費は食事込みで6500円だが、70名ほど入る会場は老若男女でぎっしり。この日のイベントは、講話から始まって朗読、そして別のゲストによる「揚琴」の演奏と、テンコ盛りのプログラムだ。

 主催者の挨拶もそこそこに悠方子さんが現れると、割れんばかりの拍手。大半のお客さんが悠方子さんに会いたくて来ているのがよく分かる。この日の装いは、薄いピンク地のジャケットに黒のスカート。そこにいるだけで会場中が悠方子さんのオーラに包まれてゆくような錯覚に陥ってしまう。

 さて、講話である。

「鏡の前でニコッと笑って、そしてホメてください。今日のワタシの笑顔、すごくステキ。べっぴんさん。そういう言葉で自分をホメるんです。そうすると、私たちのこの身体、60兆個以上の細胞で出来ているのはお分かりですね? ニコッと笑ったこの表情や、“まあステキ!”と言った自分の声を細胞はぜーんぶ聞いているんですよ」

 そんな話を聞かされていた記者は、少しお尻が痛くなってきたのだが、周りは真剣そのもの。やがて、東日本大震災のときに作られた詩集「ありがとうの詩」の朗読が始まると、あちこちから、すすり泣きが聞こえてくるのであった。

■心の中には

 芸能記者が解説する。

「悠方子さんが、朗読会を開くようになったのは10年ほど前からです。以前、脱サラした旦那さんと薬膳イタリア料理店など複数の店を経営していましたが、旦那さんの体調が思わしくなくなって、閉めてしまった。その一方で、お店の傍らやっていた朗読会のほうに力を入れるようになり、今ではこちらが本業です」

 当初はキムタクの母ということもあって、悠方子さんは息子の偏食を披露することもあった。だが、ジャニーズ事務所から釘を刺されたのか、最近ほとんど話題にすることはない。

「事務所としては、悠方子さんがキムタクのプライベートを明かすのも困るのですが“味噌が放射能に効く”とか、“頭の上から宇宙のエネルギーを頂く”といったオカルトチックな話まで飛び出すことに頭を抱えていたのです。でも、悠方子さんは“拓哉は拓哉、私は私”と気にしていません」(同)

 しかし、今回のSMAPの解散騒動では、やはり愛息のことが気になるはず。「母親」をテーマにした話では、こんな言葉も。

「いつまでも一緒にいたいけど、それは無理というもの。でも、心の中にはいつもあなたがいます」

 朗読会が終わって出てきた悠方子さんに聞こうとすると、

「仰りたいことは分かりますが、私から話すことは何もありません……」

 そう言って「銀座ノムコウ」に消えて行ったのである。

「ワイド特集 何者!! 何様!!」より

週刊新潮 2016年9月22日菊咲月増大号掲載

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