分裂のSMAP、「解散イベント」無しか…4人は来年9月に独立との見立ても

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 今年いっぱいでの解散を宣言したSMAP。「スマスマ20周年」の感謝祭や記者会見は行わず、出場回数23回を誇る紅白歌合戦への出場も拒否すると見られている。

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昨年の第66回NHK紅白歌合戦には出てたのに

 既に報じられているとおり、木村拓哉(43)を除く4人が選んだのは、「木村とはやりたくないけど事務所は辞めない」こと。そこには、ジャニーズの看板、SMAPブランドの恩恵に与ろうという、虫の良い態度が見えなくもない。

「日本人なら『立つ鳥跡を濁さず』の精神で、会見をして普通は辞めますよね。でもそうはならなかった。木村以外の4人の行動を理解できる人間は事務所にいません。それでも契約はあるので、彼らにどんどん仕事の提案をしているんです。遅かれ早かれ、事務所との関係がこじれると見ていて、そのときに“干した”なんて言われないようにという算段ではないでしょうか」

 と、ジャニーズ事務所関係者。とはいえ、

「本人たちは断っていますね。預貯金がかなりあるから、しばらくは仕事しなくても食べていけるでしょうし……。彼らの給与体系は『基本給+歩合』。歩合の割合が高く、仕事の多寡がギャラに直結する。だから、一番レギュラーが多い中居は10億に限りなく近い額を手にし、CMをたくさんこなしてきた木村は6億くらい。最も少ない稲垣でも2億はもらっていますよ」

■来年9月に独立か

 1月の解散騒動後には、ジャニー喜多川社長(84)がメンバー全員を渋谷の社長執務室に集め説得を試みるも、説得は失敗に終わった。サラリーマン社会の人間にすれば、生みの親たるジャニー社長が頭を下げているのに、無下にするとは理解に苦しむところだ。

「一度は、育ての親である飯島三智マネージャーについていくことを選んだわけで、『生みの親より育ての親』の典型例。ジャニーさんのことはもちろん尊敬しているけど、会っている回数、処理してきた問題、潜り抜けてきた修羅場からして、飯島への依存度は遥かに高い。それに加えて、飯島と共に独立はするけれど、コンサートやCDの売り上げなど、ジャニーズ事務所とどういう風に分配するかまで煮詰まっていた。当然、飯島への思いは強い。一方で、飯島は木村とだけは最後までちゃんと話せていなかったんです」(芸能プロ幹部)

 その口ぶりから察すると、4人に契約切れが来る来年9月、彼らが独立し、飯島女史と行動を共にする可能性が高いというのだ。

■メリー副社長は…

 ところで、解散発表以降、沈黙を守るのが、他ならぬメリー喜多川副社長(89)である。1月の騒動では本誌(「週刊新潮」)に登場して持論をぶち上げたわけだが、今回は事変わり、先の事務所関係者が、

「メリーさんは一切口を挟まないようです。世間やファンからバッシングを浴び、懲りたのかもしれません」

 と言えば、

「実は……」

 こう民放幹部が続ける。

「1月の『スマスマ』での謝罪会見はもともと、ああいった形ではありませんでした。中居は放送作家との打合せの折に、“深刻なのは良くないから、ぜんぶ冗談で通そうよ。辞めるなんてない。勘弁してよ~ってノリはどう?”と提案していたんだけど、メリーさんが首を縦に振らなかった。結果として、あの『公開処刑』が生まれたんですが、事務所が批判され、メリーさんはこたえたはずです」

■絶対に後悔する日が…

 最後に、紅白について。当のNHKは籾井勝人会長が、「ぜひ紅白で卒業を」と下命しており、担当の安齋尚志理事以下が、その実現に知恵を絞る日々だ。NHK幹部によると、

「正式要請はまだですが、当然オファーします。国民の関心事を引き受けるのがウチの担務ですから」

 芸能デスクが後を受け、

「NHKホールがダメだと言うなら国内のどこかで。NGなら海外で、それでもやらないと言うならビデオ・メッセージでもというように、“何としてでも出場を”という態度です」

 とは言うものの、壁は本人たちの強い拒絶だ。

「“本当にいいの? ソロになってこれからもやっていくのに、絶対に後悔する日がくるよ”と事務所は伝えているんですが……。よほど大きなものがメンバーに響かない限り、何らかのセレモニーがあるとは思えません」(前出・事務所関係者)

「よほど大きなもの」とはファンの思いに違いない。

特集「解散宣言から1カ月! 見えてきた交渉の裏の裏 紅白を拒否する『SMAP』は大金持ちの四十路のお子様」より

週刊新潮 2016年9月15日号掲載

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