逸材揃いの女子ゴルフ「勝みなみ」世代 東京五輪に期待

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 リオの地で116年ぶりに五輪種目に復活した女子ゴルフ。日本代表は、大山志保(39)こそ42位に終わったものの、野村敏京(はるきょう)(23)がメダルまで1打差の4位と健闘した。

期待の新垣比菜(日本ゴルフ協会公式HPより)

 同じ頃、地球の裏側つまり日本で、4年後の2020年東京五輪を見据えた戦いが繰り広げられていた。

 埼玉県の東京ゴルフ倶楽部で行われた日本ジュニアゴルフ選手権、その女子15~17歳の部である。

「14年にレギュラーツアー最年少優勝を果たした勝みなみ(鹿児島高3年)は、2年前に同大会を制し、昨年日本女子アマにも勝ったため、今季はプロの推薦試合に専念。いわば“横綱不在”だったのですが……」

 とゴルフ記者。

「実はこの学年は、勝以外にも逸材が多いんです」

 優勝したのは新垣比菜(あらかきひな)。沖縄の興南高校3年生だ。

 同県で行われるレギュラーツアー開幕戦「ダイキンオーキッド」に小学6年生から推薦出場しているため、名前だけは聞いたことがある方も多かろう。そのダイキンでは中2のときに予選通過を果たしている。高校進学後もめきめきと力をつけ、昨年は下部ツアー開幕戦で史上3人目のアマVを達成し、レギュラーツアーでもアマ初の3週連続トップ10入りを成し遂げた。

「身長165センチから繰り出す平均飛距離260ヤードのドライバーが武器。ただ今季は、推薦試合8戦中6戦で予選落ちしていました。得意のドライバーでスランプに陥ったそうですが、今大会で克服したようです」

 2位には新潟・開志国際高3年の高橋彩華(さやか)、3位に北海道・飛鳥未来高3年の小祝(こいわい)さくらが入賞した。高橋は今年の日本女子アマ覇者。7月に行われた「ニッポンハムレディス」で初日、2日目と首位に立って(最終8位)一躍注目を浴びた小祝は、8月の「NEC軽井沢72」でも初日4位(最終15位)と、乗りに乗っている。

「3人ともルックスも良いですし、プロ入りが待ち遠しいですね」

 さしあたりは、9月29日から開催される日本女子オープンにご注目あれ。

週刊新潮 2016年9月1日号掲載

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