嵐を寵愛 ジャニーズ事務所の新女帝・ジュリー副社長

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 ジャニーズ帝国の憲法を繙けば、後継について次のような規定が記されている。建国者のジャニーとメリーの威光を継ぐ者は、同じ血が流れたセレブに限る――。となれば、その資格を持った者は唯一人。事務所ナンバー3の藤島ジュリー景子副社長である。解散騒動をきっかけにして、“新女帝”誕生の機運は一層高まっているのだ。

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ジャニーズ事務所

 芸能界に君臨するジャニーズ事務所は、創業者のジャニー社長と、実姉であるメリー副社長が二人三脚で築いてきた。子供のいないジャニー社長にとって、事務所スタッフで血の繋がった唯一の後継者が、姉メリー氏の実娘・ジュリー副社長なのだ。

 SMAP育ての親である飯島三智女史が、独立を画策して解散騒動の引き金となったのも、背景には創業家との確執があった。今年1月、飯島女史が事務所を去ったことで、新体制に向けた人事が着々と進んでいるという。事情を知る芸能関係者が明かす。

「飯島さんの後を追うように、メリーさん側近の古参の役員が辞めています。飯島女史に代わり、SMAPを含めた所属タレントのブッキングを担うのは30代後半の男性社員。ジュリーさんが寵愛する嵐のチーフマネージャーとして頭角を現し、今では彼女の右腕と呼ばれている。“ジュリーさんの意向だから”と言って、テレビ局と押しの一手で交渉しています」

■豹柄のミニワンピース

 もともと芸能界を目指していたというジュリー氏は、作家の故・藤島泰輔氏とメリー喜多川氏の一人娘として生まれる。10代の頃は「3年B組金八先生」に出演したこともあったが、上智大を卒業後は、フジテレビに入社。秘書室勤務を経てジャニーズ事務所に加わり、2004年には母と同じ副社長におさまった。

 当初は少年隊などのスタイリストを務めていたこともあって、今でもファッションには並々ならぬ“こだわり”があるようだ。

「担当する嵐のコンサートや収録現場に顔を出す時のジュリーさんは、いつも愛車のポルシェを自ら操って颯爽と現れる。大きめのサングラスを頭にかけて、自慢の網タイツを強調するためなのか、丈の短い豹柄のミニワンピースという出で立ちで、手にはエルメスのクロコダイル・バーキンをぶら下げていますね」(芸能担当記者)

 ワニ革製のバーキンといえば、市価1000万円は下らないシロモノ。新女帝はその装いからも、庶民とは桁違いのセレブであることを証明してみせるのだ。

 で、その人柄はといえば、物腰は至って柔らかいとさるテレビ局幹部は言う。

「メリーさんの娘だけに強面と思われがちですが、打ち合わせなどで局側の提案が気に入らない時は“少し勉強させてください”と言って一旦は持ち帰り、後日、“今後ともご指導ください”などと、丁寧に断りを入れてくる。あの飯島サンは、会議の場で即断即決。“こんなつまらない企画を出すなら、すぐにスタッフを代えなさいッ”とよく声を荒らげていましたからね。2人は仕事のやり方も性格も対照的と言われていました」

 SMAPなき後の荒波を、お嬢様は乗り越えられるか。

「特集 SMAP解散が浮き彫りにした! 『ジャニーズ帝国』の憲法」より

週刊新潮 2016年9月1日号掲載

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