高飛び込み・板橋美波 “緑プール”にゴーグルなしで目は大丈夫?

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 ジカ熱、治安の悪化、設備の杜撰な工事……、問題山積のリオ五輪が何事もなく終わるわけはなかった。突然、プールが緑色に変わってしまったのである。高難度の大技、“前宙返り4回半抱え型”で、高飛び込みの表彰台を狙った板橋美波(16)の目は大丈夫?

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板橋美波

 飛び込み競技が行われたマリア・レンク水泳センターのプールが9日、一夜にして緑に変色。さらに、隣のシンクロナイズドスイミング用のプールにまで広がった。

 現地特派員によれば、

「管理業者がプールに誤って、過酸化水素を投入してしまい、塩素の効果が弱まったため、藻が大量発生。その結果、緑色になったわけです。シンクロでは、選手がお互いの位置を確認できなかったりと、競技に差し障りがあるので、プールの水を入れ替えることになりました。でも、飛び込みのプールは、塩素の量を調整するだけで、そのまま使うことに決まったのです」

 となると、高飛び込みのホープ、板橋も緑色のプールにダイブしなければならなくなった。

 8月18日に行われた本番前、日本水泳連盟飛び込み競技の金戸恵太強化コーチは本誌(「週刊新潮」)にこう語っていた。

「私が12日の夜に、“昔のプールみたい”とフェイスブックに書き込んだら、美波が“目がメッチャ、痛いです”とコメントを寄越した。飛び込みはゴーグルをしませんから。“藻のせいで薬を入れ過ぎたんじゃない?”と続けると、美波は、“そう、入れ過ぎちゃったみたいです”と返してきました」

 板橋は、ちょうどプールが緑色になった9日から、リオで練習を開始したという。

「これまでも、水質管理に問題のあるプールでの試合を経験しているはずです。他の選手も条件は一緒なわけですから、世界中で女子ではただ一人、美波しかできない“前宙返り4回半抱え型”の大技をバッチリ決めて、世界を驚かせてほしいです」(同)

 結果は8位入賞――池のようなプールから、金の斧ならぬ金メダルを!とはならなかった。

「ワイド特集 やがて哀しき『リオ五輪』」より

週刊新潮 2016年8月25日秋風月増大号掲載

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