【SMAP】根強かった4人の“木村不信” ジャニー社長の説得でも覆らず

エンタメ 芸能 週刊新潮 2016年8月25日秋風月増大号掲載

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 それはあたかも、連鎖しながら一瞬にして倒れていくドミノのようであった――。デビューから25年、実に四半世紀の長きにわたって活躍を続けてきたSMAPの解散は、わずか4日の間に起きたメンバー4人の翻意によって決まった。以下は、活動休止が解散に変わるまでのドキュメント。

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SMAP亀裂埋まらず。一度もつれた糸は、結局ほぐれることがなかった

「僕は命をかけてもSMAPを守る」

 遡ること約3カ月の5月5日、スポーツ紙はジャニー喜多川社長(84)の発言を一斉に報じた。御大自ら、SMAPの存続に向けて積極的に動き出したのである。

 さる芸能関係者が明かす。

「その後、ジャニーさんは、25周年ツアーを成功させるべく、立て続けにメンバーと面談を行いました」

 1月に明るみに出たSMAP解散騒動は、独立派の中居正広(43)、稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(42)、香取慎吾(39)が、残留派の木村拓哉(43)の軍門に降る形で矛を収め、一旦、落ち着いたかに見えた。しかし、

「独立派4人の『木村不信』は根強く、とりわけ騒動でジャニーズを追われた形のSMAPの元マネージャー、飯島三智さんを母親のように慕っていた香取は、自殺をほのめかすほど落ち込んでいた。彼はSMAPのコンサートの演出を担当していたため、『裏切り者』の木村に演出をつけることを拒み続けました」(スポーツ紙記者)

 このようにメンバー間に残っていたわだかまりを解消すべく、ジャニー氏は5月18日に中居、以降、木村、草なぎ、稲垣、そして26日に香取と個別に会って自身の思いを伝えた。

「メンバーは、それぞれジャニーさんの意向を静かに聞いていたそうです」(前出関係者)

 続けてジャニー氏は6月16日、今度は5人全員を渋谷に集め、同様の説得を試みる。結論こそ出なかったが、

「まだ解散はおろか、休止も話題に上がっていなかった」(同)

 ところが7月4日、雲行きが怪しくなり始める。

「16日と18日に控えていた、TBSとフジテレビの音楽番組の出演についてどうするか話そうと、ジャニーさんは再び5人を集めました。そこで、木村以外の4人が、やはり今の状況では5人で一緒に歌うのは難しいと訴えたんです」(前出記者)

 挙句、出演は見送られた。

「5人で音楽番組に出ない状態が続くのはファンの不安を煽るだけ。協議した結果、しばらく活動を休止したほうがよいのではないかとの案が、事務所サイドで浮上しました」(同)

「昔のSMAP」復活の夢を描いた木村拓哉(43)

■8月9日深夜の連絡

 休止案についての考えを聞くため、ジャニー氏の意向を受けた事務所幹部が再び個別面談を実施。7月25日に香取、次に稲垣、そして草なぎ、8月4日に木村、その翌日に中居。それぞれ1時間から1時間半に及んだ面談で、木村だけは、

「なんで(25周年ツアーを)できないかなあ」

 と、なお「昔のSMAP」復活の夢を描いたが、稲垣、草なぎ、さらに「反木村」急先鋒の香取は事務所を辞めるという言葉は口にしなかったものの消極的姿勢に終始。最終的には、会社に対応を一任するような形となった。リーダーの中居の面談は約30分と短時間だったが、

「『(他の)4人はそういう意見ですか。分かりました』と淡々と答え、少なくとも事務所の判断に逆らおうとはしなかったと聞いています」(前出関係者)

 これでひとまず、最悪の解散は避けられたかに思われた。ところが9日の夜遅く、SMAPのチーフマネージャーから事務所幹部に、

「香取が、ジャニーさんに会いたいので時間を作ってほしいと言っている」

 と、連絡が入る。そして翌日午後4時、蓋を開けてみるとジャニー氏のもとに木村以外の4人がやってきて1時間半近く面談。

「香取と草なぎが、『休止だと、セットで必ず休止明けがいつなのかが問題にされる。もう5人でやるつもりはないのに、それは格好悪い。だったら解散するべきだ』と切り出した。中居はとても驚いた様子だったものの、稲垣が解散に同調すると、多勢に無勢となった。それを電話で伝えられた木村は、『1回(休止で)決まったのに何なの?』と反応したそうです」(関係者)

 会社一任から一転、4日後の解散直訴。その間に一体何があったのか。

「香取たちは休止を、事務所がすぐに『公表』するとは思っていなかった。それなのに、すでに事務所サイドがクライアントに休止方針を伝えているとの情報が彼らの耳に入った。これに、『えっ、もう話が出ちゃったの!?』と驚いた香取たちは、やってられないとの思いを強め、雪崩を打って解散へと舵を切ったようです」(ジャニーズ事情通)

 ちなみに10日の場に木村がいなかったのは、工藤静香や子どもたちとハワイに家族旅行をしていたからだ。そしてジャニーズ事務所が解散を広報すべく動き出したと同時に、メリー喜多川副社長と藤島ジュリー景子副社長は、「プライベートジェットでハワイに旅立った」(フジテレビ関係者)という。

 奇しくも同じオアフ島の風に吹かれながら、3人のジャニーズ関係者にどんな思いが去来したのか。

「特集 総力取材! 『SMAP』解散の魑魅魍魎」より