西麻布の裸レストランは紙パンツ着用 「脱ぎたい人はトップレスになって頂いても」

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 さながら“原始体験ツアー”といった趣か。英国などで話題騒然の「裸のレストラン」が、ついに日本でもお目見えするという。

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 これまで「カップル喫茶」「ハプニングバー」といったマニア向けの業態が次々姿を現し、そのつど当局の摘発に遭ってきたのはご存じの通りだ。今回はあくまでレストランとはいえ、その態様に鑑みれば、こうしたカテゴリーで括っても強(あなが)ち失当とは言えまい。

 風俗に詳しいノンフィクションライターの深笛義也氏に、あらためておさらいしてもらうと、

「90年代に登場したカップル喫茶は、基本は男女で入店し、性交に及ぶ場所です。カップルでもスワップ目的の人もいるし、1人で来て相手を物色する人もいる。00年代に入ると、ハプニングバーが人気を集めます。他人に性交を見られたい、あるいは自分のパートナーが他人に辱められているのを見たい性癖の人、そしてまさにハプニング狙いのマニアもいます。SMの関係にあるカップルが、裸の女性に首輪をつけ、四つん這いにさせて店内をぐるぐる回るなんてプレイも、突発的に発生するのです」

 蓼食う虫も好き好きとはいえ、性の道は奥深い。

「今回のレストランも当然、誰もが裸になることを前提に来店するわけで、見たいというよりもむしろ、見せたい人の方が多いのだと思います」

 衣服を脱ぎ捨てた代償に、煩悩が身を包み焦がす。そんな罪作りなレストランは、まずロンドンで名を上げた。

「6月中旬、ヒンドゥー語で“自然”を意味する『Bunyadi(ブンヤディ)』という名のレストランがオープンしました。事前に予約を受け付けると申し込みが殺到、およそ3万人がキャンセル待ちという盛況を呈しています」

 とは、在英ジャーナリスト。そして舞台は東京へ――。港区内に7月29日オープンしたのは、その名も「Amrita(アムリタ)」。こちらはサンスクリット語で、インド神話に登場する“不老不死の薬”を指すという。

■体重制限

 店のホームページには、

〈「神々に最も近い自然なスタイル」で食事やイベントを楽しむのがコンセプトなレストランです。自然回帰をテーマに海外より取りよせられたオーガニックフーズを食し、オーガニックオイル・オーガニックキャンドルの優しい光に包まれてアダムとイブのような時間と空間を楽しんでください。「健康的なアートな美」がテーマです〉

 そう謳われている一方、

〈ボディに自信の無い方は、ご相談ください〉

〈20歳から60歳まで〉

〈身長に対する平均体重の15キロ以上オーバーの方は入店が出来ません〉

 などと但し書きがあり、違反した場合は前払いの代金も戻らないという。それでも、レストランの独断で、

〈体重オーバーの方でも美しい方は入店可能〉

 だそうだ。

■コース料理は1万4000円から

 アムリタの運営に携わる日本人スタッフに聞くと、

「プロジェクトを立ち上げたメンバーは5人。英国の店とは関係がなく、ロンドン在住のリーダーが『ブンヤディ』の成功を見て、日本での開店を思いついたのです」

 3種のコース料理はそれぞれ2万8000円、1万8000円、1万4000円。所在地は、予約して前金を振り込んだ客のみを対象に、来店の1週間前にメールで知らされるという。

「ホームページ開設の当初は、予定されていた六本木の住所を載せていたのですが、見物客が殺到したため場所を変えて非公開としました」(同)

 店舗は、西麻布のビルの一室。40~50席ほどの規模だといい、

「入店後は、まずバーカウンターでウェルカムドリンクをお渡しします。順番に更衣室へと進んで服を脱ぎ、薄手のカーテンで仕切られた『テーブル個室』に移ります。ただ、体のシルエットは隣室から透けて見えるでしょうし、カウンターやお手洗いへの行き来の際など、他のお客様の姿が目に入ることもあります」

 脱衣後の“なりゆき”については、全裸のロンドン式とは様相を異にしており、

「男性は紙パンツ、女性は紙ショーツと紙ブラジャーを更衣室で着けて頂き、ご希望に応じてバスローブや薄手のローマ風ショールも貸し出します。また女性には、頭と腰に飾る本物の花がプレゼントされ、記念にお持ち帰りもできます。もちろん、脱ぎたい人はテーブル席でトップレスになって頂いても構いません」

「特集 予約1万組! 西麻布『裸のレストラン』お楽しみガイド」より

週刊新潮 2016年8月4日号掲載

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