日本最大の総会屋「論談」正木元会長が死去 企業社会の黒幕

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「いまなんじ」。城山三郎の名作『総会屋錦城』の主人公・内藤錦城が今際(いまわ)の際に聞いたのは時間だった。最後まで株主総会の進行具合を気にする老総会屋。一方、臨終の床にあった「論談同友会」の元会長・正木龍樹(たつき)氏の瞼に去来したものは――。

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 最盛期、1700人以上いた総会屋のなかで、正木氏は異色な存在だった。『日本最大の総会屋「論談」を支配した男』(青志社)の著者・大下英治氏が振り返る。

「総会屋とはお金をもらって企業を守ったり叩いたりする仕事です。...

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