「入らないと、いらないことを言われるから…」 会費わずか300円! 高市首相の「国力研究会」に入る議員、入らない議員それぞれのホンネ
足場を整えることが急務に
高い支持率を誇る一方、党内基盤は脆弱(ぜいじゃく)であると指摘されてきた高市早苗首相。そんな高市氏の足元で大きな動きがあったのは5月7日のこと。産経新聞が1面で「高市支持グループ発足へ」と大々的に報じたのである。自民党議員たちはこぞって入会を希望しているというが、その実態は……。
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グループについて、政治部デスクが解説する。
「名称は『国力研究会』。高市首相は2023年に『「日本のチカラ」研究会』という勉強会を立ち上げ、その成果をうたう形で翌年、自著『国力研究 日本列島を、強く豊かに。』を出版しています。会の名称はその書籍にちなんだものです。ちなみに別称は『JiB』。こちらは、首相が総裁選で掲げた『JAPAN IS BACK』に由来します」
会はどのような経緯で結成されたのか。
「最終的に国力研究会が結成される流れを決定付けたのは、党内で事実上の派閥の立ち上げが相次いだからです。4月には武田良太元総務相が20人超の政策グループ『総合安全保障研究会』を設立。また同月、石井準一参院幹事長が参院で40人超の『自民党参議院クラブ』を結成しました。高市首相側にとってこうした動きに対抗するための足場を整えることが急務になったのです」(同)
設立にあたっては、今年1月ごろから「『日本のチカラ』研究会」の世話人も務めていた山田宏参院議員が動いたともいわれている。
「入らないと、またいらないことを言われるから」
石井グループの西田昌司参院議員も参加を決めた一人だ。ご本人が言う。
「どこかの新聞は国力研究会が“石井氏をけん制する意味合いもありそうだ”と書いていましたが、私は参加しますよ。石井さんも参加するんじゃないかな。入らないと、またいらないことを言われますからね。会の位置付けはよく分かりませんが、そりゃ入るでしょ」
政治ジャーナリストの青山和弘氏によると、
「“国力研究会に入らなければ、高市政権に非協力的だと見られかねない。それならとりあえず入っておこう”と考える議員は少なくありません。会費も月300円ですからね。それを払うことで高市首相ににらまれずに済むなら、“喜んで支払いますよ”ということでしょう。ただ、最終的に党所属議員の大半が参加するようになれば、それは自民党そのものと何が違うのか、という話にもなりかねません。首相周辺からですら“こんな勉強会続くかな”と冷ややかな声も聞こえてきています」
「総裁を支える会をわざわざ作るなんて、違和感を覚える」
一方、非主流派の中でもかたくななのが石破政権を支えた面々だ。
岩屋毅前外相に聞くと、
「私は参加しません。総裁を支える会をわざわざ作るなんて、今までにないことで違和感を覚えます」
と、メールで回答した。
森山裕前幹事長も、
「高市首相をみんなで支えるという考えは、一致するところだと思います」
としながらも、
「私は国力研究会に参加するつもりはありません。旧森山派のメンバーがどうするかは、それぞれの判断だと思います」
では、石破茂前首相はなんと語るか。
「案内状の書面も全然見ていない。ただ、私みたいな立場でさ、そんなものに関与すべきではないし、関与する気もないな。何を目指しているのかも分からないしね。“この国どうするの?”というのを本当に真剣に考えるなら話は分かるけどさ……」
5月13日発売の「週刊新潮」では、「国力研究会」に群がる自民議員の本音について詳報する。



