「子連れ狼」ハリウッドでリメイク 米国で人気の理由

映画週刊新潮 2016年7月14日号掲載

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 柳生一族に妻を殺された拝(おがみ)一刀。忘れ形見の大五郎を連れ――しとしとぴっちゃん、しとぴっちゃん。

 小池一夫原作の映画「子連れ狼」が、ハリウッドでリメイクされる。

「プロデューサーのスティーヴン・ポールがリメイク権を獲得。監督や配役は未定ですが日本人を中心にキャスティングするようです。撮影は来年から中国やタイで行う計画でアジア系の役者も出演すると見られます」

 と、映画担当記者。

「ポール氏は、日本の人気漫画『攻殻機動隊』のハリウッド実写版の撮影に、今かかわっています。これには北野武が出演する。1995年以来、久々のハリウッド出演とあって話題を呼んでいます」

「子連れ狼」は、実はアメリカですでに人気なのだ。72年以来、若山富三郎が主演の映画シリーズ6作は、VHSビデオの時代から販売が続き、原作劇画の英語版も出ている。

「若山の鮮やかな刀さばき、殺陣の躍動感にアメリカ人は目を奪われた。斬られた手足が宙を舞い血しぶきの量も多く、スプラッター映画に影響を与えたと言われるほどです。本来なら足手まといな大五郎が、父を巧みに助ける姿はキュートで笑いすら誘う。アメリカ好みの要素満載の娯楽作で日本での評価以上です。クエンティン・タランティーノを筆頭に映画界にも熱烈なファンが多いのですよ」(同)

 今回は、93年に田村正和が主演した「子連れ狼 その小さき手に」をもとにリメイクすると見られている。

「若山版よりしっとりした作品でした。『七人の侍』はリメイクされて『荒野の七人』と西部劇になりましたが、原作の味わいに沿う方が無難ですね」(同)

 作品を流れる殺気や哀愁、“ちゃん”“大五郎”の親子の情をくみ取れるかな。