上海で最優秀女優賞 藤山直美が抱える悩みは“松竹新喜劇の低迷”

芸能週刊新潮 2016年6月30日号掲載

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 PM2・5でも不審船でもない。珍しく彼の国から吉報が届いた。女優の藤山直美(57)が、上海国際映画祭で日本人初の最優秀女優賞を受賞したのだ。

 文化部記者が解説する。

「阪本順治監督と16年ぶりにタッグを組んだ主演映画『団地』で主婦に扮し、そのユーモラスな演技に高い評価が集まりました」

 もともと藤山は、菊田一夫演劇賞大賞や、毎日映画コンクール女優主演賞など、数多くの賞を受賞している演技派だ。しかし、海外の賞は今回が初。本人も感慨ひとしおだろう。

 だが、禍福は糾(あざな)える縄の如し。藤山は今、とある悩みを抱えているという。

 スポーツ紙芸能記者の話。

「父、藤山寛美の孫に当たる甥っ子の藤山扇治郎(29)についてです。現在、松竹新喜劇のメンバーですが、青年座出身で演技は無難。真面目過ぎて愛嬌がなく、喜劇役者として芽が出ないのです」

 松竹新喜劇といえば、寛美がいた頃の東京公演は2カ月のロングランで、連日満員の看板興行だった。しかし、90年に寛美が亡くなってからは人気が凋落。三代目渋谷天外が率いる現在、公演期間は約2週間と短く、客入りも平均で7割ほどと振るわない。

 芸能プロ関係者が続ける。

「そこで松竹は3年前、寛美の孫にあたる扇治郎を呼び、テコ入れを図ったのですが、状況は改善されていない。この7月には寛美の追善公演が大阪に続いて東京で開幕し、扇治郎は『夜明けのスモッグ』など寛美の得意演目を演じる予定ですが、集客は苦戦です」

 寛美の死後、松竹は直美に新喜劇の座長を託そうとしたものの、彼女は固辞。

「とはいえ、松竹新喜劇の人気をなんとか復活させたいという思いは強い。自然、甥っ子に期待をかけてしまいますが、そのプレッシャーが彼にとっては重たいのです」(同)

 目覚めよ、喜劇王のDNA!