松本人志が購入した8億円の土地――新橋駅3分のL字型、角には立ち退きを拒むタバコ屋

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■クセモノの高齢姉妹

「あの土地は不動産業界ではよく知られた有名物件です。そのため、松本さんが買った時はすぐに“松本があの土地を買った”と噂が広まったのです」

 と、都内の不動産業界関係者は明かす。

「あそこが虫食いになっているのは、角のタバコ屋と韓国料理屋のせい。そのうち、韓国料理屋が建っている部分の土地を所有する会社は、頼めば売ってくれる可能性が高い。あとはタバコ屋が土地売却に同意すれば、L字型の土地と合わせると、通りに面した長方形になって価値が増大する。そういう事情があるので、あそこは有名なのです」

 タバコ屋が建っている部分の土地の所有者は、高齢の姉妹である。

「そのおばあちゃんが相当なクセモノで、なかなか土地を売らない。松本さんも、おばあちゃんが土地を売れば儲かると言われて購入したのでしょうが、彼女らが手放すことはなく、取得した土地はコインパーキングにした。で、今後もおばあちゃんが土地を売る保証はないし、価格も上がっているということで売却を決めたのでしょう」(同)

 高齢姉妹の父親がタバコ屋の土地を取得したのは1971年。ただし、店の経営を始めたのはそれよりずっと前で、

「お父さんが健在だった時分には金物屋をやっていたと思います。数十年前からは、2人の娘さんがお店を切り盛りしています」(近隣住人)

 以来、一儲けを企んだ数多くの業者が姉妹との交渉に挑み、玉砕してきたのだ。

■前所有者、不動産デベロッパーは…

「角のタバコ屋さえ説得できれば、あそこはきれいな形の100坪ほどの土地になる。そうすれば、ちょっとした『烏森通りビル』を建てられるかも、なんて考えていたんですがね……」

 そう話すのは、松本の前の前にL字型の土地を所有していた会社の社長。

「不動産屋を通じてタバコ屋とは再三交渉しましたが、けんもほろろで、“ウチは江戸時代からここでやっているから”とのことでした。バブルの時期には相当良い条件も提示されたはずですが、それでも手放さなかった。もうお金の問題ではないということでしょう」

 次に土地を取得した不動産デベロッパーの「プロパスト」も同様で、

「当初、タバコ屋の部分の土地も含めてビルを建てる予定で、売ってくれないか、と交渉は続けたのですがダメでした」

 と、社長が振り返る。

「そういうことですから、L字のままで商業ビルを建てる予定に変更したのですが、リーマンショックで会社の経営が傾いてしまい、土地を処分するしかなくなったのです」

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