大谷翔平の投法に“ごまかし”の声 球速162キロでは勝てない

野球週刊新潮 2016年6月2日号掲載

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“二刀流”大谷翔平が、ベーブ・ルース以来96年ぶりの「10勝10本塁打」を記録したのはプロ2年目の2014年シーズン。その翌年、つまり昨シーズンは投手に傾注した結果、ハーラートップの15勝、加えて最優秀防御率、最高勝率の投手三冠に輝いた。

「今季は打撃重視です」

 とスポーツ紙デスク。

「5月23日現在、8本塁打で打点18。ただ、大谷は火水木曜しか打席に立っていないため打数が69しかない。現在、本塁打と打点でトップの西武・メヒアの打数に換算すると、いずれもメヒアの数字を上回る。しかも、打率も3割4分8厘で、現在首位打者の楽天・岡島を凌ぐ。つまり、影の“三冠王”なんです」

 原動力となっているのは、オフにウエイトトレーニングで鍛えた“筋肉”。

「練習では、主砲の中田翔より打球を飛ばしています。特に逆方向のレフト側への打球の伸びが凄い」(同)

 しかし、これは“両刃の剣”だったようだ。

「投手としても、平均球速が上がり、普通に最速162キロを出せるようになりました。が、その反動でコントロールが雑になり、失投が増えているのです」(同)

 その結果、開幕投手を務めたロッテ戦の黒星以来、●○●●と黒星が先行した。

 ただ、22日楽天戦はカーブを多投して3週間ぶりに白星。軌道修正に成功したかに見えたのだが、

「それは“ごまかし”でしかありませんね」

 と野球解説者の金石昭人氏は手厳しい。

「いま彼が投げている球は“投手の球”ではありません。筋肉の弾力ではなく、力任せで投げているんです。球離れが早いので、コントロールも悪い。160キロといっても、伸びがなく、ベース上では速く感じません。そんな球は、打者が慣れたらすぐに打てますよ。大谷が今後更に飛躍するなら、やはりストレートを磨くしかありません」

 軌道修正でなく、抜本改革を心すべし。