医療の危機で問われる「患者の矜持」〈医学の勝利が国家を亡ぼす 第3回〉

社会週刊新潮 2016年5月26日号掲載

 患者が気の毒な立場にあることに疑問の余地はないが、さりとて、つらい死から逃れるためになんでも「使い倒す」という意識でいれば、本人も社会も不幸になるだけだ。医療の、そして国家の危機を前にして問われるのは、患者が「矜持」を持てるかどうかである。

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「われわれに共通しているのは、いつか死んでしまうということです。そこからどう考えるかが大事だと思います。(中略)医療をどうやって持続可能なものにしていくかを、医師だけで考えていても解決はしません。医療関係者や患者のみなさんなどで、どうしていけばいいかを考えていかないと難しいと思います」

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