能年玲奈のくまモンを精神科医が分析「安定にしがみつきたい気持ち」

芸能週刊新潮 2016年5月19日菖蒲月増大号掲載

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 諺に「目は口ほどに物を言う」。そして時に「絵」も言葉以上にその人の深層心理を映し出すことがある。所属事務所との“冷戦”が未だ継続中の女優・能年玲奈(22)。その精神状態を絵画から分析してみると――。

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能年玲奈オフィシャルブログより

 上の2枚の水彩画は、能年がそれぞれ4月21日と22日、ブログにアップしたもの。熊本地震で大損害を受けた熊本、大分両県に〈少しでも不安が和らぎますように〉との願いで描いたのだそうだ。

 能年と言えば、大ヒットした朝ドラ『あまちゃん』出演後、待遇を巡って所属事務所との間でトラブルが勃発。昨年、無断で、自らが慕う演技指導の「先生」と会社を設立し、仕事が入れられない状態が続いている。

 さるTV局関係者が言う。

「この6月末、事務所との契約は満期となりますが、事務所は契約を更新すべく、能年サイドに連絡を取り続けている。しかし、彼女の方はまったく話し合いに応じる素振りも見せないのでお手上げ状態です」

 7月以降、彼女の退社はほぼ確実。そんな独立秒読みの最中、ブログに出されたのが、件(くだん)の2枚の絵なのである。

■強い介入を期待

女優・能年玲奈

 彼女の心の底には何が眠っているのか。

 まず色彩に着目し、

「なかなか綺麗で色の使い方も上手ですね」

 と述べるのは、精神科医の町沢静夫氏。確かにこの絵を見ると、少女の服はオレンジだし、他にも緑、赤、紫と、色彩はバラエティーに富んでいる。

「うつ傾向ならこんなに色遣いが鮮やかで、動きのある絵は描けません。今の能年さんは、とても感情のバランスがうまくとれているのではないかと思います」 

 揉めた事務所を出られる喜びでいっぱいということか。一方で、

「人が絵に登場させる同性の人物は、自分自身の投影であることが多いのです」

 と図柄に注目するのは、精神科医の片田珠美氏だ。

「手を握り締めている少女は、能年さん自身の、どこへ向けたら良いのかわからない怒りを表現しているように見える。2枚目の絵も、女の子が小鳥にしがみつくように乗っている。小鳥は太っていて安定した印象を与えるので、そうしたものにすがりつきたいという気持ちを表しているのかな、と思います」

 確かに大手事務所からの独立は不安定そのもの。

 新潟青陵大学大学院の碓井真史教授(社会心理学)も言う。

「私も女の子は能年さん自身と捉えていますが、何かに怯えるような表情で、足もか細い。将来に不安があって、まだまだ自分の足だけで力強く歩く自信がない。そこで、自分より大きいくまモンのように、絶対に自分を守ってくれる存在がほしい、その存在に頼りたい、という心境をあの絵に託した、と言えると思います」

 しかし、現在の能年は、先の「先生」とベッタリ。頼れる存在であるはずだが、

「その先生を信じてきたけれども、結果的にうまく仕事が出来ていないわけですよね。迷いや疑いが出てきているのではないか。かと言って1人でやっていく決断も出来ないでしょう。誰か別の強い介入を期待しているのかもしれません」(同)

 なるほど、実に複雑な心理を読み取ることも出来るのだけれど、

「彼女はトラブルメーカーの色が付いてしまった。手を差し伸べる人はなかなかいないでしょう」(芸能ジャーナリスト・佐々木博之氏)

 と言うから、世の中、そんなにあまくない。誰が見ても前向きな絵を画伯が描くには、まだまだ時間がかかりそうなのである。

「ワイド特集 風薫る日に綱渡り」より