バド田児賢一 マレーシアでは大人気!争奪戦も

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 もう錦糸町くんだりで油を売ることもあるまい。

 闇カジノに出入りしていたとして、所属のNTT東日本を解雇、日本バドミントン協会からも無期限登録抹消処分とされた田児賢一(26)が、マレーシアで競技を続行する意向を表明した。

田児賢一

 かの国では、バドミントンは国技というべき人気競技で、プロリーグもある。

「同国プロリーグ側は“日本協会の許可がないと受け入れない”と言っています」

 と大手紙デスクが語る。

 しかし、その点をさる協会幹部に尋ねると、

「協会にとって田児はもはや赤の他人ですから、可とも不可とも言えない」

 では、どうなるのか。

「世界ランキング3位になったことがある田児は、日本では想像できないほどマレーシアでは有名人。同国には北京、ロンドン五輪で銀メダルを獲得した国民的英雄がいますが、彼と田児が仲良しなのも有名です」

 とバドミントンに詳しいライターが明かす。

「今回の件はマレーシア国内では、“処分が厳し過ぎる”と田児への同情論が大勢を占めているんです。リーグがダメと言っても、それより各チームのオーナーの力が強いので、むしろ田児の争奪戦が繰り広げられることになりそうですよ」

 日本では罪人同然の扱いを受けている彼にとっては、まさにパラダイスだろう。

「国の代表ではないので、高額賞金が出る国際大会には出場できませんけどね。でも、大相撲のようなものだと思ってください。食っていけるだけの給料は貰えますし、田児クラスになると、金持ちがタニマチについたりするんです。引退後も指導者として厚遇されるでしょう。仮にマレーシアがダメでも、インドネシアやインドも同じような状況ですし、欧州各国にもプロリーグは存在します」(同)

 お次はマカオ? それともモナコ? ラスベガス?

週刊新潮 2016年5月19日菖蒲月増大号掲載

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