過去にもあった「井上真央」の独立の動き ギャラの上積みを要求、事務所から7000万円の融通も

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「井上真央(29)独立」の一報がもたらされたのは4月24日のことだった。この朝ドラ・大河主演女優の事務所退社には謎が多いが、以前にも事務所独立の申し出はあったという。

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井上真央(29)と松本潤(32)

 NHK連続テレビ小説のヒロインで、大河ドラマの主役も演じたのは3人しかいない。

 松嶋菜々子、宮崎あおい、そして井上真央。

 松嶋は唐沢寿明とのダブル主演であったが、真央はその松嶋と同じ「セブンスアヴェニュー」に所属している。「セブンス」は、大手芸能事務所で松嶋の現場担当だった女性が、20代半ばで独立して1996年に設立。2人のほか、二谷友里恵の母・白川由美らが所属する女優専門の芸能プロダクションである。

事務所では松嶋菜々子とツートップだった井上真央

「社長は所属する女優に献身的に尽くすことでよく知られていて、SMAPを育てあげた飯島マネージャーのようなタイプ。で、あれは3年ほど前だったかな」

 と話すのは、大手芸能プロ幹部のひとり。

「真央側から“独立したい”という申し出があったようでね。ざっくり言うと、“ギャラをもう少し上積みしてほしい。それができなければ、条件の良い他の事務所へ行く”って内容だった。ただ、話し合いの最中、15年の大河『花燃ゆ』主演が決まる。それが13年12月のこと。仕事はかなりしんどいけど、朝ドラに加えて大河もやれば、女優としてさらに箔がつくことは間違いない。それで、真央は一転して事務所残留に舵を切り、両者は元の鞘に収まったんだ」

 真央側が物足りなさを感じていた待遇については、

「セブンスは年俸制で彼女の場合は2000万円。これにCMのギャラの半分程度が懐に入ってくる」(同)

 ベテラン芸能記者が当時の事情を解説して、

「大河の話が舞い込んだ際に、“これをやり遂げたら、わがままを聞いてもらいたい”と彼女はトップへ直訴した。もちろん、『松潤との結婚』という“条項”もあったと見ています」

 と、かねてより取り沙汰されている「嵐」の松本潤(32)との関係を指摘する。これを裏付けるように、さる民放ディレクターは、

「真央さんは、現場などで年齢が近いスタッフがいると、結婚の話題で盛り上がることがよくありました。“お子さんは?”“女の子?”“いいですね”といったやり取りを聞いていると、あの頃から結婚願望がかなり強いんだなと思ったものです」

 と振り返るのだった。

「嵐」の松本潤

■社長の手腕でトップ女優に

 真央は5歳でデビューしたものの、子役としてヒット作にそう恵まれたわけではない。転機が訪れるのは04年。大学受験に専念するため芸能活動を一時休止した時で、これはちょうどセブンスへの移籍と重なっている。

 その翌年に芸能活動を再開すると、前出の『花より男子』で連ドラ初主演を果たし、そして11年に朝ドラ『おひさま』でヒロインを演じ、同年の紅白で紅組司会を務めた。映画でも『八日目の蝉』で日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞。そうやってトップ女優の仲間入りができたのは、事務所社長の手腕あってのことというのが衆目の一致するところだ。

 そればかりではない。

「真央が明治大を受験するにあたって社長は家庭教師をつけてやったし、入学後も“勉学が疎(おろそ)かになってはいけない”とあまり仕事を入れずに配慮していました。それに今から6年前、真央が20坪強の土地を買って家を建てる際には、会社を通じてカネを貸してやっている。“母親孝行をするなら早いうちよ”というのが社長の考え方だったからです」(前出・記者)

 事実、登記簿謄本を見ると、事務所と真央が金銭消費貸借契約を結び、7000万円を融通しており、これは未完済である。

 しかるに、なのか、前回の申し入れ通りなのか。大河の撮影を終えた昨年10月中旬、真央は再び独立を訴えてきたのだった。

「“大河が終わったら仕事を入れたくない。しばらくゆっくりするつもり”と真央さんは言っていました」

 と、これは先のディレクターの話である。

「とはいえ、その“ゆっくり”が事務所を辞めるという意味だとは、想像だにしませんでした」

 理由がはっきりしない今回の独立には、当の事務所社長も困惑しきりだという――。

「特集 『井上真央』謎多き事務所独立の舞台裏 『ジャニーズ事務所』のご意向で消滅した『松本潤』結婚」より

週刊新潮 2016年5月5・12日ゴールデンウイーク特大号掲載

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