「高橋みなみ」卒業だから思い出す母親逮捕はどうなった?

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 2005年、秋葉原でデビューした高橋みなみ(25)が「AKB48」に応募したのは、芸能界に入りたかった母親に夢を託されたのがきっかけだった。それから10年の4月8日、彼女は同じ場所で卒業ライブを行った。数々のスキャンダルに巻き込まれてきたAKBだが、彼女の場合、異色だったのは、その母親の「男問題」だった。

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高橋みなみ

「高橋は、400人近い大所帯の絶対的リーダーでした。“じゃんけん大会”の前には円陣を組むのですが、拡声器で叫んでいた姿が印象的です。メンバーにゆるみがあると“皆何しに来たか分かってる? 仕事だよ、これ。せっかく生中継してくれているのに協力しないとダメだよ”と叱り飛ばす。AKBの代表という強い思いがあったんでしょう」

 そう振り返るのはAKB担当の芸能記者だ。

 昨年12月には『リーダー論』という本を出したことでも知られているように、高橋はクロウト筋から受けがいい。

「田原総一朗さんは高橋を“政治家向き”と公言していますし、テレビ東京の番組でジャーナリストの田勢康弘氏もベタ褒めでした。小泉進次郎氏が『リーダー論』を“読まなくちゃ”と話したとも言われている。ヨイショ半分だとしても、彼女を評価するのは、こうしたオジサンが多いのです」(同)

 その高橋、卒業後はタレントとしてやってゆくことを明らかにしている。

「AKBの“総監督”として現場をまとめ、MCも板についている。ギャラが安くてもNHKのEテレ『いじめをノックアウト』に出続けているのも悪くない。山瀬まみのように長く使ってもらえるタレントになるかも知れません」(同)

■「辞めなきゃいけない」

 そんな、高橋の輝かしいキャリアに唯一影を落としたのが12年に発覚した母親の淫行事件だ。

「この前年、八王子で起きた傷害事件で逮捕されたヤンキー少年が“高橋の母親と肉体関係にある”と供述したため、母親も淫行容疑で逮捕されたのです。少年が高橋の弟の先輩だったことから2人は知り合ったのですが、実際には少年が母親に迫り、半ばレイプのように肉体関係を持っていたのです」(社会部記者)

 事件が報じられると高橋は、「AKBを辞めなきゃいけない」とこぼすほど追いつめられる。

「当時、高橋の母親は離婚しており、母子で広さ五十数平方メートルほどのマンション暮らし。生活は高橋が全面的に面倒を見ており、スキャンダルは一家の暮らしを台無しにしてしまいかねなかったのです」(前出の芸能記者)

 芸能ジャーナリストの平林雄一氏が言うのだ。

「この時、高橋は感情的にならず、しっかりファンに詫びを入れていました。彼女自身が起こした事件ではありませんが、今振り返っても対応は誠実だった」

 ちょっとした不祥事でも簡単に切られる世界で、高橋はスキャンダルをかろうじて乗り切る。以来、バレたら即クビの「男」は好きになっても自分から近寄ることはなかった。

 高橋の家族が住んでいた都内のマンションを訪れると、一家は事件からほどなくして引っ越したという。AKBを卒業し一家を背負い続ける高橋に、新たな「楽園」はあるのだろうか。

「ワイド特集 カエルの楽園」より

週刊新潮 2016年4月21日号掲載

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