前原誠司は“解散してほしい”発言でも民進党の公認は大揉め中

政治週刊新潮 2016年4月14日号掲載

  • 共有
  • ブックマーク

 かような発言を俗に“痩せ馬の声嚇(こえおど)し”という。民進党の“無役”前原誠司衆議院議員(53)が3日、フジテレビの『新報道2001』でこう言い放ったのだ。

「『アベノミクスが失敗した』と我々は言いたい。だから解散してほしい」

前原誠司衆議院議員

 民進党関係者が苦笑する。

「そう言いますが、政権選択選挙である衆院選で共産党と選挙協力できるか、まだ未知数。擁立できる候補者の数も不十分で、民進党の本音は解散してほしくない。前原さんはマイクを前にすると反射的に話してしまう人だから、あの発言を真に受ける人は党内に誰もいません」

 2015年の民主党代表選では、推薦人が集まらず、出馬を断念。以降も日陰の日々を過ごしている当人にしてみれば、岡田体制への不満から先の発言に至ったことは想像に難くない。

 しかし、本当に解散となれば、そのような“強がり”を言っていられない問題が民進党には横たわっている。政治部デスクが言う。

「前回の衆院選では15を超える選挙区で野党共闘とはなりませんでした。同じ政党になったものの、複数の選挙区では依然として、旧維新と旧民主の候補者が競合しています。どちらに公認を出すかで揉めているのです」

 具体的に問えば、

「中山義活さんの後継候補と旧維新候補で争う東京2区。羽田孜元総理のお膝元だった長野3区も同様です。いずれも『自分が候補者だ』と言って譲らない。党本部が頭を抱えているのです」

 さらに、こんな変り種候補もひと悶着起こしている。

「かつて小沢ガールズと言われ、民主を除籍された千葉8区の太田和美です。14年の衆院選で維新から出馬。民進党に出戻りという形になり、本人は喜んでいるようです。地元では裏切り者なのだから、せめて比例にまわせ、という声があがっています」(地元政界関係者)

 解散を“言うだけ番長”は足元を見ずに嘶(いなな)くだけか。