「山下泰裕」が力技で透明化させた「五輪選考」この一戦

スポーツ週刊新潮 2016年4月7日号掲載

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 リオ五輪代表選考が各種目で佳境に入っている。

 そこで問題。

〈代表選考でとかくモメる種目が2つある。1つはマラソン。もう1つは?〉

 答えは“柔道”だ。理由は、一発勝負でなく主観が入りやすい選考方法だから。

 だが、その柔道の代表選考が今回から透明化される。

「選考が行われる強化委員会の会場に、我々記者の立ち入りが許されたのです」

 と大手紙五輪担当記者が明かす。

「“発言者の実名を伏せる”という条件があるとはいえ、これまでと比べると大きな前進。委員の反発も強かったようですが、全柔連の山下泰裕副会長がゴリ押しして実現しました。引退してからは大したことをやってきてない人ですが、これだけは前人未到の203連勝と同様に賞賛に値する」

 さて、4月2日、3日、福岡で全日本選抜柔道体重別選手権が開催された。

「五輪代表最終選考会ということになっていますが、実は最近の国際大会の結果から、既にほとんどの階級で代表が決まっています」

 ただし、かつて谷亮子がいた“花の女子48キロ級”は混戦模様。昨年末のグランドスラム東京大会を3連覇した近藤亜美(20)が有力だが、2月のパリ大会で初戦敗退してしまったため、前回ロンドン五輪で惜しくも代表落ちした浅見八瑠奈(27)が背後に迫っている。

「柔道の最終選考はいつもこの国内大会だから、“日本一ではないが、海外では強い”などという口実で、負けた選手が選ばれたりする。かつてのヤワラちゃんのようにね。今回も、近藤が負ければモメるのは必至です」

 畳の上より面白そう。