また捕まった83歳スリ師「デパ地下のさと婆」の手口

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「最初に成功した手口を、ずっと使います。しかもその技術は、年齢に関係なく進化していくのです。例えば最初は5本の指全部を使ってスッていたものが、2本で足りるようになっていくとか」(同)

 デパ地下を“主戦場”にしていた“さと婆”にとって、物産展は、つい手が動いてしまう状況だった。

「取り調べに対して、『財布を見ると盗りたくなる』と供述しているようです」(先の記者)

 ちなみに、ズボンの尻ポケットから財布を抜き取る“ケツパーの梅ジイ”や、電車のフックにかけた上着から抜き取る“ブランコスリの金さん”といった異名は、捜査員やスリ師仲間がつけたりするという。

「各警察本部の捜査3課スリ係は、スリ師の名前と手口を把握しています。一方スリ師も、スリ係刑事の顔写真を売り買いして情報を共有していたりと、イタチごっこです」(飛松氏)

 雀百まで踊り忘れず、か。

週刊新潮 2016年4月7日号掲載

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