ルーキー当たり年? 「オコエ」も「高山」も“花丸”デビュー

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「今年は近年にない“ルーキー当たり年”かもしれませんよ」

 と、スポーツ紙デスクが声を弾ませる。

 最も注目を集めているのは、楽天ドラフト1位のオコエ瑠偉(るい)外野手(18)=関東第一高=。早くも開幕第2戦で盗塁をマークした。

「12球団でただ一人の“高卒開幕1軍”は、多分にマスコミ受けを考えてのものでしたが、結果的に開幕カードを五分で乗り切ったので、しばらく1軍で使うかもしれません。梨田新監督はゲン担ぎが好きですから」

 金本新監督率いる阪神では、同じくドラ1の高山俊外野手(22)=明治大=が赤マル急上昇。1番打者として3戦全てで安打を放ち、決勝打を含む2打点を挙げた。

「中日の開幕投手・大野は“初球はストレート”と予告投球。その球ではないものの、プロ初打席をヒットで飾ったのは“持っている”証(あかし)。阪神では久々の“生え抜き看板打者”の予感です」

 DeNAは開幕スタメンにルーキーが2人も入った。ドラ3の柴田竜拓(たつひろ)内野手(22)=国学院大=は初打席が初安打初打点で決勝打に。ドラ4の戸柱恭孝捕手(25)=NTT西日本=も、第3戦でルーキー一番乗りとなる本塁打を放っている。

「既存の捕手たちのリード力を信用していないラミレス新監督は、キャンプでもベンチから球種の指示を出していたほど。あえて新人の戸柱に開幕マスクを被らせたのは、彼らを発奮させる意図もありました」

 オリックスの開幕スタメン、ドラ1の吉田正尚外野手(22)=青学大=も名前を憶えておきたい一人。

「“1番DH”での起用は異例。学生日本代表の四番として活躍したとはいえ、DHは助っ人外国人やベテランが務めるのが一般的ですから。それだけ首脳陣が期待しているわけですが、逆に言うと、守備が下手すぎるということ」

 投手も紹介しておこう。ヤクルトのドラ1・原樹理(22)=東洋大=は開幕第3戦に先発し6回1失点と好投。

「試合は負け、というか、昨季セVのヤクルトは12球団唯一の開幕3連敗。原の好投だけが救いでした」

 新人王争いに注目、というのはさすがに気が早い?

週刊新潮 2016年4月7日号掲載

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