自民党に“余裕ゼロ” 緊迫の「北海道5区補選」

政治週刊新潮 2016年4月7日号掲載

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「少しでも“負け”が見えるようなら、止める」

 4月24日に行われる北海道5区の補欠選挙を巡って、自民党の谷垣禎一幹事長が難しい選択を迫られている。安倍晋三総理を応援にいれるべきか否か――。

安倍晋三総理

 自民の和田義明候補(44)を、民進、社民、生活、共産が支援する池田真紀候補(43)が猛追し、予断を許さない情勢なのである。

「総理の応援は4月16日の予定なのですが、それで黒星が付けば、世間に“安倍政権の敗北”を印象付けてしまいますからね」

 とは、政治部記者。

「札幌市厚別区と、江別市、恵庭市などの5市町村からなる選挙区のうち、和田陣営は駐屯地のある恵庭を中心に自衛隊票を固め、池田陣営は札幌などの都市部で無党派層に浸透している。情勢は、和田氏のリードで2~5ポイント差を行き来し、余裕は全くありません。今後はどれだけ無党派層を取り込めるかがカギ」

 町村信孝前衆院議長の死去に伴う弔い合戦は、今では夏の参院選ばかりか解散総選挙の行方をも占う大一番の様相を呈している。

 地元政界関係者が言う。

「池田陣営は、この補選で弾みをつけて参院選で勝利し、総選挙で躍進するというシナリオを描いています。奇しくも、第1次安倍政権が大敗した9年前の参院選には、千葉7区の補選という前哨戦があった。当時、自民の新人を破ったのが民主党の太田和美さんだったため、池田さんを“第2の太田和美”なんて呼ぶ人もいる。で、彼女がシングルマザーとして2人の息子を育てた経験を前面に出し、三菱商事出身のエリートで、町村さんの娘婿でもある和田さんとの対立構図を演出しています」

 安倍総理は北海道の大地を踏みしめられるか。