SPEED「今井」獲得に領袖「山東昭子」は得意絶頂

政治週刊新潮 2016年2月25日号掲載

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 SPEEDのデビュー曲には、こんな一節がある。

「同じStepの毎日じゃ生きてる事さえ忘れちゃう。それじゃ張りがない!」

 デビューから20年を経た2月9日、自民党本部で参院選への出馬会見を行った今井絵理子候補(32)に“張り”をもたらされたのは、番町政策研究所の山東昭子会長(73)である。

山東昭子会長(73)

「今井さんを見出した山東さんの評価は、うなぎのぼりですからね」

 とは、自民党関係者。

「7年程前、山東さんが会長を務めている聴覚障害者の福祉団体に、今井さんが講演に呼ばれたのを機に知り合い、今年の年明けに出馬を打診したのだそうです。今井さんは単に知名度の高いタレントというだけでなく、聴覚障害のある息子を持つシングルマザーとして、社会福祉をライフワークにしている。そのうえ、自民が苦戦している沖縄の出身なので、自民にとってはいわば“一石三鳥”の候補」

 出馬会見をテレビで見ていた安倍晋三総理が、

「実によかった」

 と感想を漏らせば、派閥前会長の大島理森衆院議長も、

「最初は“スピードってなんじゃ?”と思ったが、あれほどのタマを見つけてくるのは、凄い」

 と褒め、山東派のある代議士に至っては、

「今井さんが応援に来てくれるなんて、いいよね」

 などと、総選挙に向けて浮かれていたという。

 しかし、手放しで喜べない面々もいる。政治部デスクによれば、

「大島会長時代に合併話を進めていた、麻生派のメンバーです。山東さんが会長に就任した途端、派閥運営に精を出し、一気にトーンダウンしてしまった。今井さんが当選すれば、山東派に入るのは必至で、人気者の彼女がいれば、新人の勧誘にも有利に働く。遠のくばかりの合併話に、彼らは頭を抱えていますよ」

 山東サンは、まさに“スピード”に乗っている。