中国人がチケット爆買いで「酒井法子」ディナーショーの実況中継

エンタメ 芸能 週刊新潮 2015年12月31日・2016年1月7日新年特大号掲載

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 2015年の流行語大賞にも選ばれ、日本中を席巻した中国人の「爆買い」。覚醒剤事件から6年が経ち、ようやく復活の兆しも見え始めた、のりピーこと酒井法子(44)も、その恩恵に与(あず)かっていた。ただいま開催中のクリスマスディナーショーには、大勢の中国人ファンが詰めかけ、大盛況となっているのだ。

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飛び交う中国語

 覚醒剤取締法違反に問われた酒井が、懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けたのはご存じの通りだ。

 その執行猶予期間の明けた13年から、クリスマスディナーショーはスタート。

 その年は3カ所、翌年は2カ所のみだったものの、15年は福島から沖縄までの6カ所に増えている。そのうち、12月18日に、東京・渋谷で催されたディナーショーに行ってみたところ――。

 チケット代は、芸能人のディナーショーとしては若干安めの2万2000円。

 入り口には、“酒井法子親衛隊”などからのスタンド花のほかに、“中国Nori-P家族”というところからのものも飾られていた。

 会場に入ってみると、用意された230席に空いているところはない。なかでも、中国人の多くが陣取っていたのは、普通の席よりも6000円高いロイヤルシートだった。

 夜7時から、イタリア料理のディナーが始まり、8時半をまわったころ、いよいよ酒井の登場である。

 日本人ファンの声援に混じり、明らかにイントネーションが違う“のりピー!”の絶叫が響く。

 ロイヤルシートでは、30代と思しき中国人女性が“上海”と書かれたプラカードをステージに向かって振り続けている。

 歌の合間、酒井は中国人ファン向けに、〈カイシンマ?〉(楽しんでますか?)、〈ウォーアイニー!〉(愛している)などと言葉をかけ、CDを爆買いしてほしいなどとリクエストする一幕もあった。

 中国人ファンの割合は全体の3割程度だったが、日本人ファンよりも大盛り上がりを見せていた。

■社会現象

 芸能担当記者が言う。

「11月23日には、のりピーのミニアルバム発売記念イベントが行われ、100人ほどが入れるライブハウスは、ファンですし詰め状態でした。そのうちの3分の1は、台湾や香港などから来ていた。彼女自身、“中国のファンの方には、足を向けて寝られないですよ”と話していたほどです。ほかにも、中国人向けの豪華クルージングツアーで、ライブを行ったりしています」

 なぜ、酒井はこれほど中国人に人気があるのか。

 中国事情に詳しいジャーナリストの高口康太氏が解説する。

「1992年、台湾の栄養ドリンクのCMに出演したのが、一躍脚光を浴びるきっかけでした。その後、単独コンサートを行い、記録的な動員を達成した。彼女の出演した『ひとつ屋根の下』や『星の金貨』などのドラマも爆発的なヒットになりました」

 そして、台湾での“のりピーブーム”が、中国本土にも伝わっていったという。

「彼女のあとに、中華圏で社会現象を巻き起こすほどの日本人アイドルは未だ出てきていません。当時からの熱心なファンが裕福になり、日本が入国ビザを緩和したこともあって、彼女のディナーショーに大挙して押しかけてきているというわけなのです」(同)

“マンモスうれピー”なのは間違いないか。

「ワイド特集 敵もさる者 引っ掻く者」より