夫人が語る“野坂昭如のリハビリ生活”――「あら、死んじゃったの?」「生きてますよ」

文芸・マンガ週刊新潮 2015年12月24日号掲載

 12月9日にこの世を去った野坂昭如さんの妻・暘子(ようこ)さん(74)による手記。連れ添った53年の間には、『アメリカひじき』『火垂るの墓』での直木賞受賞(1967年)や参議院議員への出馬・当選(83年)、大島渚さんを殴る騒動(90年)など、野坂さんらしい、様々な出来事があった。そして2003年5月、野坂さんは自宅で突然倒れ、「心原性脳梗塞」と診断される。以来、夫人と二人三脚でのリハビリが始まった。

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 あとで部屋を掃除していたら、まるで隠していたかのように、簡単に探しにくい布団のすき間から酒瓶がごろごろ。

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