なぜ体操協会はヒロイン「田中理恵」を出入り禁止にしたのか?

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悪影響

 一体、体操界のヒロインになにがあったのか。

 日本体操協会の関係者が打ち明ける。

「田中が大会に顔を出すのは、指導者としてではなく、大抵がテレビ番組のタレントのような仕事ばかり。しかも、インタビューでは敬語も使わず、まるで友だち同士で会話しているかのような言葉遣いで、もともと協会の幹部からは顰蹙を買っていました」

 そのうえ、決定的だったのが、昨春の「フライデー」による報道だったという。

「第一弾として、巨人の坂本勇人選手との熱愛が報じられ、さらに続けて、日体大の後輩にあたる体操選手とのキス写真まで掲載されました。恋愛などには脇目も振らず、練習に明け暮れている選手に、取材とはいえ、悪影響をもたらしかねない田中を近づけたくないのです」(同)

 いまや、田中は煙たがられる存在になっているという。

 だが、本人に訊ねると、

「試技会の取材を断られたという認識はありません」(日体大広報)

 とのこと。

 スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏が指摘する。

「田中がインタビュアーとしての資質に欠けていても、テレビに取り上げてもらうために、これまで体操協会は文句を言うこともなかった。ですが、ようやく、常識的な判断が下せるようになったということです。体操界全体の成長を促す人材の起用をメディアに求めていくべきなのです」

 ヒロインの本当の姿は、悪玉だったのか。

週刊新潮 2015年10月22日号掲載

「ワイド特集 子供だましの代償」より

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