つんく♂ がん治療について語る「自分の感覚を信じるべき」

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 昨年10月喉頭がんで声帯を失う大手術を乗り越えた歌手で音楽プロデューサーのつんく♂さんが、がん治療について語った。手記『「だから、生きる。」』(新潮社刊)のなかでつんく♂さんは「自分の感覚を信じてほしい」と何度も述べている。

がんがみつかるまで

 歌手であるつんく♂さんは若い頃より、本業での負担に加え、お酒や煙草でさらに喉に負担をかけてきたと自覚はしていた。歌手として自分の身体が楽器であると考え、体調不良になりそうな気配があるだけで病院へ行くようにしていた。そのころから調子が悪くなると薬や点滴でどうにかする、という癖がつきだしたという。喉に炎症が起こるとステロイドの吸入で乗り切っていた。2013年9月、シャ乱Q結成25周年を記念したツアーを終えたころ喉に違和感を感じ、内視鏡で検査した際、目で見てわかるほど腫れ物ができていたという。しかしそれもステロイドの吸引のしすぎで組織の一部が固まってしまっているというのがお医者さんの見立てだった。

99%悪性じゃない

 心配ではあったものの、その腫れ物が悪性の腫瘍、つまりがんの可能性は「99%ない」とお墨付きをもらっており、楽観視していたという。しかし三週間たってもよくならない。それでもお医者さんが99%大丈夫と言い、生体検査もしようと言わないのだから、きっと大丈夫なんだろう、と思っていたという。つんく♂さんはこのときセカンドオピニオンを聞くなど、次の一手を考えるべきだった、と後悔していることを同書で明かしている。

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