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順天堂大学医学部・樋野教授「“○○でがんが消える”などのがん情報のほとんどに意味はない」 情報中毒の危険性を語る
「○○の習慣でがんが消えた」
「▲▲はダメ、□□を毎日食べなさい」
こうしたメッセージがネットや週刊誌、書籍に溢れている。健康なときには目に入らなくても、自分や家族ががんになればついアンテナが立ち、読みたくなるのではないだろうか。
しかし、「ほとんどはあまり意味のない情報です」と順天堂大学医学部教授で「がん哲学外来」担当医の樋野興夫氏は言い切る。
樋野氏の創設した「がん哲学外来」はがんにまつわる相談を受けつける外来で、全国80カ所に広がる。樋野氏に向き合った患者や家族は、主治医には打ち明けづらい悩みや不安を口にするという。...
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「がんの告知」は本当に患者のためになるのか? 臨床医の語る経験的「告知論」
患者にがんの告知をすることは、今や一種の「常識」となっている。有名人が会見やブログなどでがんを告白することも珍しくない。
患者自身が自らの病気を正しく知り、治療法などを自ら選択する、それが患者にとって一番大切だ――というのが、告知の前提となる考え方だろう。
しかし、理屈としては告知するのが正しいのかもしれないが、「自分の身内に告知するのは抵抗がある」「自分自身には告知して欲しくない」という気持ちの人もいるのではないだろうか。
現場の医師はどのように考えているのか。...
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