「老け顔」にならない「最強の伝統食材」とは? プロが教えるアンチエイジング食品4選
体内で作れないベツリン酸
続いてはナツメ。大きさにして2~3センチのこの小さな果実に「若返り成分」が含まれることを突き止めたのは、福井県立大学生物資源学部の伊藤崇志教授だ。
「ナツメにはベツリン酸が含まれています。抗炎症作用や抗がん作用などが報告されている化合物の一種なのですが、培養したヒトの皮膚の線維芽細胞にこのベツリン酸を加えたところ、細胞の増殖を促進し、細胞の老化現象が減らせることを確認できたのです」
ベツリン酸は人の体内で作り出すことができないため、外から摂取する必要がある。
強力な免疫活性作用
「ナツメの皮、種に多く含まれ、水に溶けにくいので、煮出した場合は残った皮などのカスの方に多く含まれます。流通しているのはほとんどが乾燥ナツメなので、おやつ代わりにかじったり、また鍋に入れたりした時には、皮も一緒に食べることが大切です。唐の楊貴妃の好物とされ、“1日3粒食べると老けない”という言い伝えがあります」(伊藤氏)
最後に、生シイタケの水分を飛ばして栄養とうま味を約10倍に濃縮させた乾燥シイタケを紹介する。
「乾燥シイタケには食物繊維、エリタデニン、ビタミンD、レンチナン(ベータグルカン)などが豊富に含まれます」
と説明するのは、鶴見クリニック(東京・八丁堀)の理事長で、『薬のいらない体は、酵素がつくる!』などの著書で知られる鶴見隆史医師。
「体の中にある悪玉(LDL)コレステロールは動脈硬化を引き起こす要因になりますが、エリタデニンには血中の悪玉コレステロールを排出させる働きがあります。つまり、乾燥シイタケは、“食べる血管若返り薬”といえます」
“薬”としての効果はそれだけではなく、
「ビタミンDは体の中に入ると、カルシウムを小腸から速やかに吸収するのを手伝ってくれるため、骨を強くし、骨粗鬆症の予防に役立ちます。さらにレンチナンには強力な免疫活性作用があるため、ウイルス退治やがんの予防にもつながります」(同)
乾燥シイタケは水で戻すと成分が溶け出すため、戻し汁を使うこともお忘れなく。
「筑前煮などのおかずのほか、毎日摂取するなら、2個ほど水で戻して細かく刻んだものと戻し汁を入れたご飯を炊くといいでしょう。これなら無理なく食べられます」(同)
以上、専門家が推奨する四つの食材。食欲の秋を楽しみながら、アンチエイジングも実践できる“一石二鳥の秋”の頼もしい味方である。
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