「高市首相」公邸に引きこもりでSPの仕事は激減…暇すぎて警護スキルの低下を心配する声も

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全国のSPが背負った十字架

 警護の重要度は対象者や場所などによって、例えばS、A、B、C、D、Eという具合にランクが分かれている。

「閣僚がやって来るとは言え、あくまで民間人が主催するパーティです。私は事前に会場の見取り図を見て“この辺りまでチェックする程度だろうな”なんて考えていた。ところがSPたちは私の予想を超えて、会場内はもちろん、周辺の敷地を隈なく確認するんです。言うなれば、これまでDランクだった警護がCに格上げされたイメージ。終始、ピリピリと神経を尖らせている彼らを見ていると、“ああ、あの事件が影響しているんだな”と感じましたね」

 その姿は重い“十字架”を背負いながら、黙々と作業に取り組んでいるように見えたという。

SPは見た目も大切

 日夜、激務に従事するSPの朝は早く、6時半出勤、帰宅はほぼ最終電車だったと振り返る。

「終電で帰れない時は警視庁の仮眠室に泊まっていました。風呂もシャワーもありますし、着替えもスーツにワイシャツ、下着や靴下、ネクタイも複数用意していました。とくにネクタイはテレビに映ることがありますし、“~~大臣のSPは昨日と同じネクタイを着けている”なんて言われたら、大臣に迷惑をかけてしまうかもしれない。普段から身だしなみには気を使っていましたよ」

 人前に出る機会が多いだけに、SPのイメージを左右しかねない見た目も大切なのだ。

胸に秘めた「名誉」と「誇り」

 常に神経を張り詰めて有事に備えるSPの仕事は過酷の一言だ。ということは、せめて給与面では優遇されているのだろうか。

「SPにも手当がありましたから、同年代でも別の職種の警察官よりは手厚かったかもしれません。とはいえ、例えば刑事課の刑事にも手当が付きますから、私が所属した警護課だけが突出して恵まれていたということはないはずです。私もそうでしたが、給与明細を気にしながら業務に当たっていたSPは、私を含めてほぼ皆無だったと思います。そもそも警察官として奉職することを決めた時点で、都民や国民に尽くす覚悟を決めていますし、職場でもそういう教育を受けている。要人警護の失敗は国の威信を傷つけることを意味します。“国の行方を左右する人々の安全を担っている”という自負と喜びが、日々の業務の原動力でした。SPとして胸に秘めた“名誉”と“誇り”とも言えるでしょうか」

 今後も公邸に引きこもり続けそうな高市首相の気遣いをよそに、SPたちの奮闘は続く。

デイリー新潮編集部

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