55年目の改名もその姿は見えず……人気者ピエロ「ドナルド・マクドナルド」はいずこへ?

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 日本マクドナルドホールディングス(HD)は2026年10月1日、同社のキャラクター「ドナルド・マクドナルド」を、「ロナルド・マクドナルド」へ改名すると公式Xで宣言した。真っ白に塗った顔に真っ赤な鼻と唇と髪の毛……ある世代以上なら、知らない者はいない“あのピエロ”のことだ。個体差があるとはいえ赤白ボーダーシャツと黄色のジャンプスーツでもお馴染みだ。

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55年前に藤田田氏が命名

 1971年のマクドナルド日本進出以来「ドナルド」と呼ばれ続けてきたが、これは日本へ誘致した故藤田田氏が「日本人が発音しやすいから」と決めた日本だけの呼称。マクドナルド生誕の地であるアメリカを始め、世界ではずっと「ロナルド」だったのだ。ようやく今回、55年目にして名称が世界的に統一されたわけだ。しかし近年、そのドナルド(当記事では旧名で通す)を目にする機会が、めっきり減っていることは誰もが感じているはず。

テレビCMや店内で大活躍も

 マクドナルドランドなるファンタジー世界で、仲間のビッグマックポリスやグリマス、バーディらに囲まれて楽しく過ごすドナルド。時にハンバーグラーのイタズラで大騒動が巻き起こる……というテレビCM をご記憶の向きも多いだろう。同時期に全国のマクドナルド店頭ではベンチに座ったドナルド像などが置かれ、訪れた子どもたちを楽しませていた。が、2007年6月末以降、ドナルドの姿は完全に日本のCMから姿を消した。店内でドナルドを見かけることも激減している。あれだけの人気と知名度を誇るキャラクターに、何が起こったのだろうか。

さまざまなウワサ

 巷間、まことしやかに囁かれているのが……2010年、アメリカの消費者団体や市民団体などが、「キャラクターを使って判断能力の低い子供をターゲットにし、高カロリー食品へと誘導している」とドナルドを名指しで批判し、引退まで求めた「子どもの健康問題」が原因という説。もうひとつが2000年代中盤に起こった、「恐怖のピエロ(クラウン)騒動」だ。当時、ピエロの恰好で人々を驚かせたり犯罪を働く事件や、それを匂わせる動画がアメリカで発生して世界中に波及。ピエロに対する恐怖心や警戒感が広がった。これらが原因でドナルドの露出が減らされていった、というウワサだ。

 ファストフード事情に詳しいジャーナリストは言う。

「実際にアメリカでは一時期、ドナルドの露出を自粛すると発表されたことがあるだけに、根拠のまったくない話ではない。しかし一番の理由は、マクドナルド自体のブランド戦略の変化。子供やファミリー層を派手な色使いのキャラクターたちや店舗でひき付けていた“原色の世界”から、ターゲット層を拡大。マックカフェの登場など、大人やシルバー世代もくつろげるスタイリッシュな空間へとシフトして行きました。こうして洗練されていく店舗に、派手なドナルドは居場所がなくなっていったのでは」

 この件に関して日本マクドナルドHD へ問い合わせたが、返答はなかった。

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