「看護師の給料は安いのに、製薬会社の役員報酬は1億円も当たり前」 甘い蜜を吸う人々「コンサルは地方自治体を“食い物”に」
「製薬会社で1億円以上の役員報酬を得た人が50人も」
信仰で心身を清めるのが本来の宗教だとすれば、科学で心身の健康を目指すのは医療である。そしてここにも、甘い蜜はこれでもかとばかりに滴っている。
精神科医の和田秀樹氏が嘆いていわく、
「最近あるニュースに触れて大変驚きました。昨年度、製薬会社で1億円以上の役員報酬を得た人が50人もいたというのです。最高額は今年退任した武田薬品工業のCEOで23億1500万円、2番手も武田の役員で12億5500万円でした」
たしかに、腰を抜かすような金額だ。
「例えば同じ製薬会社でも、ドラッグストアで買える栄養ドリンクのような一般向けの商品が大いに売れて大金を稼いだというなら、私は問題ないと思います。ところが、役員報酬が多いのはいずれも医家向け、つまり医者など医療関係者が扱う薬を作る会社の経営者でした。これには、よく考えないといけない問題があると思います」(同)
看護師の年収は上がらないのに「製薬会社が大儲け」
なぜかというと、
「彼らの役員報酬の原資は、私たちが毎月払っている健康保険料と病院で払う3割の診療費、それに税金でまかなわれていることになるからです。そこまで常識外れの役員報酬を支払えるのなら、国は薬価を引き下げ、健康保険料も安くしてほしいと思って当然ではないでしょうか」(和田氏)
和田氏によれば、薬の値付けが高過ぎた場合に、下げて調整するシステムの構築が急務だという。
「近年、“医療財政が厳しい”“病院が赤字だ”と話題になっています。また、看護師の年収は400万~500万円だといわれている。そんな中、ほとんどまともな創薬の実績がないのに製薬会社が大儲けしているというのは、まさに日本医療のゆがんだ実態を反映しています」
薬は体のトラブルを解決してくれるが、人間社会のもめ事には効果がない。それを生業(なりわい)とするのは、弁護士だ。しかし、一口に弁護士といっても内実はさまざまである。中には“そんな仕事がしたくて司法試験を受けたのか”と問いたくなる人たちもいる。例えば、あの「過払い金ビジネス」である。
後編では、この「過払い金ビジネス」の問題に加え、いくら批判されてもなくならない「天下り」の実態について報じる。













