小泉進次郎氏が国会答弁で頻繁に使う自衛隊員の胸に響くワード…“防衛大臣になって覚醒した”は本当か

国内 政治

  • ブックマーク

【前後編の前編/後編を読む】歴代の防衛大臣には見られなかった事態が…小泉進次郎氏(45)、大臣としての本当の評判

 初当選から17年。小泉純一郎元首相(84)を父に持つ進次郎氏(45)は、不惑を待たずに38歳にして環境大臣として初入閣し、44歳になると農水大臣として2度目の閣僚となった。2度の大臣在任中は独特の言い回しや言葉遣いが「ポエマー」「進次郎構文」と揶揄されたが、昨年10月に高市早苗政権で防衛大臣に就任すると、以降は与野党議員だけでなくSNS界隈でも「覚醒した」と、一転してその仕事ぶりや政治家としての資質を評価する声があがっている。

怒気を押し殺した答弁

 10月19日、参議院予算委員会に出席した小泉防衛相の毅然とした答弁は目を引いた。質問者はいのちの党の奥田ふみよ参院議員(49)で、7月に熊本県で発生したマグニチュード7.1の地震を引き合いに、自衛隊による被災地支援のありように関する質問がなされた。

 小泉氏に先立って防衛省統合幕僚監部の小杉裕一総括官が答弁に立ち、現地での支援活動を「熊本県知事からの災害派遣要請を受けまして、7月31日から撤収要請を受けた9月13日まで、被災された方々への入浴支援を行いました」と説明した。さらには県内五つの市と町、計7カ所で入浴支援を行ったこと、防衛省が借り上げた民間船舶を利用した入浴支援を含めると、延べ約2万3980人が利用したことを明らかにした。給水支援についても、9月13日の最終日に1カ所で約8トンを入浴に必要な水として提供したと言及した。

 これに再度の質問に立った奥田氏が噛みついた。開口一番、「なにそれ?」と吐き捨て、「給水支援も、お風呂の支援も止めちゃったんですか」「現場の水、まったく足りていません」「総理、すぐに自衛隊の給水支援、そして入浴の支援拡充、お願いできないでしょうか」と声を張り上げたのである。

 ここで指名を受けた高市早苗首相(65)に代わり、小泉氏が登場。答弁台の前でスーツの上着のボタンを留めながら「ちょっと自衛隊の名誉に関わりますので。いまの“なにそれ?”って言いたいことが目的かもしれませんけど、自衛隊の災害派遣というものは、自治体からの要請に基づいて行っております。そして自衛隊の災害派遣で行われている活動の撤収も自治体の撤収要請に基づいて行われております」とし、続けて「それをあたかも、そうでないかのように訴えるのは止めて頂きたいと思います」と怒気を押し殺すように答弁した。

不勉強ないのちの党議員の質問

 無論、奥田氏の質問は自衛隊の災害派遣に関する基本的な知識を欠いたもの。それでも口撃は続き、矛先は自衛隊の給食支援にも向かった。「最初の1カ月は民間の炊き出しも多かったが、今は市からの弁当が凍っていたり、匂いが変で食べられないという声がある」としたうえで、現地における自衛隊の炊き出しの実績を質した。

 これに小泉氏は「熊本の震災に携わった隊員の士気にも関わる」と前置きし、「自衛隊の任務内容は自治体と調整し、要請があったものを行っている。今回、給食支援についての要請はなかった」と説明。さらに「奥田先生はSNS上で“自衛隊の炊き出しゼロ”と、まるで自衛隊がやるべきことをやっていないかのような印象を与える発信をされているが、事実とまったく異なる」と語気を強めて反論した。

次ページ:歴代防衛相の中で最も支持される存在

前へ 1 2 3 次へ

[1/3ページ]