「女優をとことん追い込む」つかこうへい作品に挑む元AKB48「村山彩希」と「岡田奈々」が味わった極限の感情とは

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 学生運動が激化する時代を背景に、全共闘と機動隊の対立、その中から生まれた敵味方を超えた愛を描く──『飛龍伝』。新撰組の沖田総司が実は女だったという大胆すぎる設定のもと、幕末の動乱を駆け抜ける少女の愛と革命を描く──『幕末純情伝』。どちらも日本の演劇界に衝撃を与え続けた劇作家、故つかこうへいの代表作だ。今回、〈つかこうへい革命ミュージカル ダブルス『飛龍伝』『幕末純情伝』〉として二本立てで上演(演出・中江功、11月5日~22日、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA)されることとなり、10月26日に稽古場公開が行われた。

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主演は元AKB48の二人

『飛龍伝』で全共闘40万人を束ねる神林美智子役をダブルキャストで演じるのは、元AKB48の村山彩希(29)と岡田奈々(28)。村山は『幕末純情伝』の沖田総司役も、昨年に引き続いて演じる。つかこうへい作品といえば、その過酷な稽古や演出で多くの女優にとって演技派への登竜門となり、「転機・ブレイク」のきっかけとなってきた。なかんずく『飛龍伝』や『幕末純情伝』のヒロイン役は、内田有紀、広末涼子、黒木メイサ、石原さとみらを、主演女優を張れる存在にまで鍛え上げた。

つかの芝居とは

「今回、主演二人が数百回以上の劇場ライブをやってきた元アイドルという点で、圧倒的に歌が上手く舞台映えする。そこにまず注目してもらいたいですね」

 と語るのは つかの弟子であり、今回も監修を担当する岡村俊一氏。つかは稽古の中でセリフを作っていく「口立て」という独特の方法で演技をつけた。ゆえに芝居はどんどん変化していく。その伝統はいまも生きていると言う。

「つかは男芝居にくらべて、女芝居(女優に演技をつけること)は実は苦手でね。だから女優と自分をどんどん追いこんで行って、ともに成長するんですよ。そこを今回も、村山や岡田がどう苦しみながらモノにしていくか、ですね」(同)

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